サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

フラメンコ弦~ガラス越しに消えた自粛生活

♪さよならを繰り返し 君は大人になる

♪さよならを言えただけ 君は大人だったね

「ガラス越しに消えた夏」

作詞:松本一起、作曲:大沢誉志幸

より

大学時代,友人宅で,この曲カヴァーしたいといったが,

3人組のギターだけのバンド編成ではどうにもならないと意見は決裂したものだった.

当時は,The Alan Parsons Projectなんかも好きで,

やりたい曲は,いつも,ギターだけでは無理な曲だった.

でも今思うと,アコギだけでも,完全コピーを求めないで,アレンジを変えて,なんとか形にはできるという気がする.やはり当時の時代だったのだろう.完璧でなくてはならないというか,いかに,本物のプロに近づくかがテーマだった気がする.

 

フラメンコギターを始めて,いまだに,自分の好きな弦が見つからない.

・ソロをやるなら,音の伸びがいい弦,

・伴奏するなら,硬めの歯切れのいい乾いた感じの音色の弦,

そして,

・上記の2つを満たす弦

の3パターンが考えられる.

 

最近買った弦の感想

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これは,どちらもLaBellaの弦だが,1弦だけパッケージが変わったようです.

左が,最近の変更後のパッケージ.

1~3弦にこの弦を張ったが,やや硬めかな?

ただし,弦長(スケール)が,650mmと655mmとか,ギターのスケールは異なるので,スケールの長いギターの方が,張力はやや緩めというか,弛(たる)む部分は大きいだろう.綱渡りの綱の原理のように,距離の短いところに綱を両端結んだ場合と距離の長いところを結んだ場合の,中央付近の弛み具合は,当然,距離の長い場合の方が,大きいはずだ.

そんなんで,ギターも同じ弦を張っても,弦長(スケール)で,印象は異なると思います.

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上記は,SAVAREZ Cantiga PREMIUM

これは,フラメンコでもクラシックでも行けると思います.

ていうか,最近,そういう境目は無いようで,

ショップへ行くと,フラメンコもクラギも関係なく使えますよと,

大概言われる.

この弦は,音色が,とてもいいです.

シャリシャリしたラスゲアード奏法での響き.

ソロパートも,普通のクラギで奏でたような伸びもあります.

650mmのスケールでは,少し,硬く感じますが,

私の指が弱いせいもあると思いますので,あまり参考にならないかもしれません.

あくまで,私個人は,今のところ,この弦の音色が好きです.

 

弦も6本買うと結構な値段ですので,なかなか張り替えるのは思い切りがいる.

でも,ストレスになるぐらい合わない弦には,さよならをしないとね

 

着慣れた服,履きつぶした靴,なかなか捨てられないタイプのサダチルシア.

物との断捨離のみならず,人との別れも,また,

冒頭の歌詞にあるように,

大人へと旅立つためには不可欠であり,

さらに,それを自分から告げる勇気が,もっと重要なのかもしれません.

 

コロナの影響で,

キャンパスへ一度も行くことがなかったという学生さん,

行きつけの居酒屋に行けなくなった常連さん,

オフィスへ通勤できなくなりテレワークとなったビジネスパーソン

表面とは別に,いろんな思いで,心の中で,葛藤し,

今までの生活や日常をやめて,

新しいライフスタイルを受け入れる決心をしたのでしょうね.

 

そう,古い自分にも別れを言えただけ,大人になったのだと.

  

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