2021年11月13日
伊勢正三 70回目のバースデイ&デビュー50周年
というダブル・アニバーサリー・ライブ!
場所は,毎年恒例 かつしかシンフォニー・ヒルズのモーツァルトホール.
サプライズは!
先着100人まで,直筆ポスター!プレゼント.
サダチルシアは,幼い頃から,こういう競争は苦手.お盆休みの親の故郷での親戚一同が集結し,おやつの時間に「早いもん勝ち~」とかいう叔母が大概いるもんで,皆,イヤシイ奴らばかりで,すぐに食らいつくけど,俺はいつも,手を出さないで,目の前で,起きている,従弟たちの食い物の奪い合いを傍観していたものだった.
早め目に家を出て,車で,15分足らずで,会場付近へ.どうやら,会場直結の地下駐車場は,満車で,係員が,左右の腕をクロスさせ,X(バツしるし)を作っていた.すぐさま,近くの駐車場を見つけ,駐車することが出来た.みなさん,直筆サイン狙いで,早めに来ているのだろう...
感染対策のため,チケットの半券の裏に,名前と電話番号を,書かされた.
グッズ売り場は,長蛇の列で,こりゃヤバイと思った.
順番が近づくにつれて,販売スタッフの声が,
「直筆サイン残り○○枚でーす」
の声が...
いよいよ,俺の番が来た.しかし,直前の客が,あれもこれもとやたら,CDだのグッズを注文し,販売員が会計に追われ,なかなか応対してくれない中,
「直筆サインあと2つでーす」と別の販売員がコール.
そして,ようやく俺のオーダーの番がきて,
なんとか,伊勢正三 直筆サイン入りポスター!ゲット
購入したグッズは
かぐや姫でデビューしたPANAMレーベル時代の曲をリマスターしたCD2枚組「伊勢正三の世界」.
このジャケは,「風」時代の3rdアルバム「ウィンドレス・ブルー」のジャケのアレンジで,伊勢正三と大久保一久が車に乗っているのを,今回の「伊勢正三の世界」では,2人の姿はない.何を意味しているのだろか?...「ウィンドレス・ブルー」には,伊勢の名曲「ほおづえをつく女」「君と歩いた青春」「3号線を左に折れ」「通り雨」「地平線の見える街」,大久保は「夜の国道」「小さな手」「旅の午後」など,スマッシュヒット揃いの収録で,フォークギターから,エレキギターに持ち替え,ニューミュージックというジャンルが登場した時期だった.
さあ,いよいよコンサート開演.バルコニー席で,ゆっくりと観覧することにした.若干,この席は,演奏とボーカルの音が分離して,音は悪いのだが,1人ずつ区切りがあるので,落ち着いて見れるし,感染予防にもなる.
ギターを背負わずに,片手にハンドマイクを持ち,ボーカルだけのスタイルで登場した.
その1曲目は,「ほんの短い夏」
かつて,7年間の沈黙後,42歳での復帰シングル曲でスタートだった.
最初のMCで,「今日は,特に,何も出てこないよ」という発声で,笑いをとった.
10年前の還暦バースデイ当日のビルボード東京では,最後に,南こうせつとイルカが駆け付けたので,今日も何か期待しているファンも多かったことだろう.
「本当は,1曲目``なごり雪'' にしようと思ったけど,遅れてくる人もいると思ってこの曲にした」と語っていたが,この曲だって,伊勢の代表作だと言える.
ほぼ,風時代の曲と,42才で復帰後のソロ作品の演奏が多かった.
そして,先行して発売されていた「THE 伊勢正三」という4枚組ライブアルバムでは,アンケートはがきがついていて,一番良かった曲の投票付きで,サダチルシアも一押しだった「メガロポリスの錯覚」がどうやらリクエストが多いらしく,ついに,この曲を生で聴くことができた.1994年の渋谷公会堂でたった1回の演奏しかしたことがないそうだ.実は,このとき,チケットを取れて行く予定だったが,昼間,家で,オーディオラックのガラスの扉に頭をぶつけてしまい,出血して,病院で手当て受けることになり,行けなかったのである.
コロナ感染防止のため,会場からの掛け声は禁止されているせいか,静かに進行しているような気もしたが,もともと,そんな派手なライブの雰囲気でもないのだが.やはり,亡くなったばかりの,大久保一久さんへのお弔い的な配慮だったのかもしれない.
途中,「大久保君の曲を聴こうよ」と言って,椅子に掛けて,ステージのスクリーンに,風時代の大久保さんの代表曲「古都」が流れた.作詞は伊勢正三で.これは,大久保さんのほうで曲が先に出来て,「詞を書いて」と言われ,伊勢さんがホテルでパンフレット見ながら,イメージして書いた詞だったと,俺が初めて「風」の存在を知ったNHK FM「夕べの広場」のパーソナリティを「風」自らつとめた時に語っていたのだった.しかも,大久保さんは,特に,京都のイメージとかを伝えたわけではなかったのに,仕上がってきてた詞が,京都にちなんだ作風だったので,とても驚いたと語っていた.俺もこの曲は大好きだ!
本幕最後の曲は,「君と歩いた青春」
最近,この曲聴くと泣けてくるのは,なぜだろう.
今回のPANAMレーベルのリマスターCDの最後もこの曲になっている.
アンコール1曲目は,最新アルバム「Re-Born」から「俺たちの詩」が演奏された.力強い,フォークソングにふさわしい,いい歌だった.
そして,最後は,「そんな暮らしの中で」で締めくくった.
これは,10年前の還暦ライブシリーズを続けていた際,NHKホールと同じ展開で,ギター1本で演奏された.
かくして,70才のバースデイとはいえ,夜遅くに産声を上げたそうで,コンサート開演中は,まだ69才のままだったのだが,無事,伊勢正三の直筆サインもゲットし,これまた嬉しいサプライズだった.
CD買ったら,正やんの布製ぺナントのようなのがついていたので,家にあった小物入れにちょうど写真を入れられるようになっていたので,こんな感じ↓で,デコしました.カポタスト,リモコンを入れてるケースです.隣には,KORG社の小型メトロノームがある.これはすぐれもので,電子音以外に,ドラムのスティックの音や,人の声で,ワン,ツー,スリーにもなるので,ギター練習で,リズムとるのに使いやすいんだ!
なるほど~,このブック型小物入れは!新田免三郎の疑問が1つ解けました.
そして,いよいよ,伊勢正三 直筆サインのポスターを飾る作業開始!
木目調の木枠の額縁が,在庫なくて,取り寄せだったので,近所の額縁屋で,バンクシーの絵のコピーとかを額付きで販売している店があるんで,去年,オーダーしたのがようやく届いた.
サダチルシア様,あなたはシロでした!凶器ではなく,このために,わざわざ,セリアで,金づちを購入していたとは...謎解きはこれで,すべて解決しました.伊勢正三さんのポスターを飾るために,壁にフックを打ち付けるために購入したのですね.新田免三郎でした.
そういえば,10年前の還暦当日のビルボード東京で,伊勢正三さんは,
「60才,3回目のはたち」と言って,笑わせてくれました.
是非,
4回目の『はたち』にも現役の演奏を見せて下さい!
by サダチルシア