サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

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かつて、高校時代の頃だった。
政治家なんかより、若者は、自分の好きなアーチストの発言のほうが、
説得力があると思っていたのか、親しみがあったんだな。
矢沢永吉が、キャロル解散後、アメリカへ旅立ち、
日本へ帰り、ソロで、「時間よ止まれ」で、ロックの E. Yazawa大成功!
その後、ラジオ、NHKなどのインタビューでの、
語り口調は、若者への影響は大きなものとなった。
Big の次は Greatよ」
そんな永ちゃんの、語り真似するタレント(タモリ所ジョージ)も多かった。
 
そんな時代にも関わらず、俺は、ひたすら、伊勢正三を追い続けた。
武道館ライブで大成をした、
北斗七星」という初のソロアルバムのツアー!
ちなみに、前日は、吉田拓郎のコンサートだった。
 
その後、「渚ゆく」、「スモークドガラス越しの景色」と、
ライブでの再現性とはかけ離れた、
独自の音楽の追及を重んじていった。
果ては、コンピュータミュージックとまではいかないが、
マイコンで、インプットしたドラムを取り入れ、
「Half Shoot」という
リズム主体の音楽へもチャレンジしていた。
 
そんなツアーが行われた中の一つで、
ある国の王様が、幸せで、心が、満たされていれば、きっと争いなんて起こらないだろう
と、MCで、永ちゃんとは真逆の、
ボソボソとした、語り口調で、わかりづらい、聴きとりづらい声質で、
長々語っていたのを思い出す。
 
一緒にいった友達は、
「本人もわかってないんじゃないの」
などと、いうぐらい、正やんて、MC下手過ぎたね。
 
つまり、曲の合間に言うような、ことじゃないのに、
政治に触れてみたかっただけんだんろうけど。
 
でも、今思うと、それが、ズバリ、当たってる。
世の中に、活気があるもないも、ないんだよ。
政治経済も、良い、悪いは、これからも、
永続的に繰り返すからさ。
 
それより、眼の前に、幸せが、形となってある、
心の中が、満たされている、それが大事なんだ。
 
今、一番、大切なものは何か、心から言える。
拓郎だって、こんな、いい曲を書いている。
 
 
「たえなる時に」 吉田拓郎
 
今君は あの人を心から 好きですか 
今君は あの人を心から 好きですか
愛でないものはあるはずがない 運命のように時に思っても
いくつかの雨が行き過ぎたあとで 遠い日を一人 漂ってみれば
あぁ よろこびをそっと あぁ 悲しみはぐっと
あぁ 愛しきものよ たえなる時に たえなる時に
 
夕べ争って くだけた祈りが 世界の後ろに 落ちて行こうとも
今休めばいい その次のために 燃ゆる想いは激しすぎるから
 
今君はあの人を心から好きですか 今君はあの人を心から好きですか
 
今君はあの人を心から好きですか 今君はあの人を心から好きですか
 
今抱いているのは真実でしょうか 大切なのは魂でしょうか
いくつかの夜がささやきかけてくる 愛でないものはあるはずがない
あぁ よろこびをそっと あぁ 悲しみはぐっと
あぁ 愛しきものよ たえなる時に たえなる時に

 
 
 
これね、
「夜ヒット」の特番だったんだ。
 
「夜ヒット」って、俺達の世代じゃ説明はいらない、
あの月曜夜10時の、歌番組。
 
芳村真理と井上順の司会で、イントロは、
各出演者が、自分以外の出演者の曲を、さわりだけ歌い、
後続の出演者紹介をするという、
今思うと、いい企画だよね。
いまどきは、アーチストが生意気になって、
プライド汚すの、契約上できないのと、そんなコラボはあり得ないからね。
 
しかし、その「夜ヒット」も、番組を終えたが、
阪神大震災のときのチャリティー特番で、
こんな豪華な企画があった。
 
拓郎、のみならず、こうせつの出演の場面では、
千春が、なんかヘンテコな応援してたのも面白かった。
 
こうして、日本を勇気づけるアーチストのほうが、身近だから、
政治家は、人気が無くなっていくのかな。
 
どじょうなんて、今どき、ちっとも身近じゃないじゃん。
中国産の養殖ウナギ、とか、言っておいたほうがいいんじゃないの?
 
経済大国でも、空っぽの心じゃ、どうにもならんぜ!
金があっても、空っぽの心じゃ、幸せじゃないぜ!
 
儲かっても、幸せじゃない人が、たくさんいる。
 
産業構造の空洞化の時代を終えて、
どうやら、人間心理の空洞化を生んだ、この空っぽの世界が、
景気低迷の最大の要因と俺は、思う。
 
今君はあの人を心から好きですか 
 
この単純なフレーズが、どんなにか重いのか。