とれたてホップの季節～無関心よりはマシか

ハロウィンの次は、行楽地行きの道路が混んでいるというじゃないか。

こんな日はでかけるのは取りやめにした。

渋滞に巻き込まれてまで、行く気にならん。

１１月になると、キリンのとれたてホップの季節だ。

秋味についで、これも毎年、季節限定の定番ビールとなった。

最近、テレビでは、

非正規雇用者の増大、

貧困高齢者の増大、

などを取り上げた番組が目につく。

年金受給だけではやっていけない、

高齢者が増えて、かといって働き口を探せども、

若者にすらなくてフリーターやニート状態なんだから、

当然、リタイア高齢者の間口は狭いだろう。

俺自身が、社会人になった頃から、

こうした問題は提唱されていた。

ピラミッド型の経営が成り立たなくなり、

むしろさかさまの逆三角形になる。

年金はもらえなくなる日がくる。

そして、誰もこの問題に真剣に取り組んでこなかったから、

未だに、増え続ける高齢者の貧困化。

やがて、自分もそのうちの１人になるのかもしれない

と、しみじみ思った。

ポール・マッカートニーのように、

７０歳で武道館ライブなんてのは、

本人ですら、ビートルズで来日して以来、

思いもしない出来事だろうよ。

４０代に入り、歳とる前に、

やりたいこと、やり残したこと、やっておこう！

と、いろんなことに挑戦した。

音楽に、テニスに、

夢中になって、駆け抜けた。

もう思い残すこともない、

そんな気持ちに幾度か満たされたものだ。

５０代に突入して、

この１０年はどうなるのかわからないが、

世の中の衰弱が、現実に自分の周りで、見受けられる。

振り込め詐欺でもしないと生きて行けない、

コンビニ強盗未遂でもして、とっつかまったほうが飯に困らない、

そんな現象が起きてしまっているのだ。

集団的自衛権をめぐりようやく多くの国民が、

政治に関心を示した行動をとった。

この件だけでなく、

もっといろんなことに関心をよせ、

早期解決をしていかなければならないのだ。

長きに渡る景気低迷だけが悪いのではなく、

政治への無関心、世の中の無関心さが、

最大の原因で、その分子を作ったのは、

バブルのような景気のいい状態で、

ぬるま湯につかったことが、

「誰かがやるだろう」的な群衆を生んでしまったのではなかろうか。

マザー・テレサは言う。

愛情の反対は、憎しみではなく、無関心

と。

かといって、関心はあっても、

行動を起こし、結果を出さなければ、

所詮、何の解決にもならないことに変わりはない。