長き冬～タイガーマスク

TOKYO MXで、放送中のタイガーマスク、途中から、見たのに、もう１年以上だ。

 

俺が、まだ幼稚園の頃だったのに、未だ、何か、変わらない部分て、

時間が経っても残っていて、継承されてきたんだな。

 

孤児、貧乏、そんな場所へ、サンタクロースのように、

プロレスという体をはった商売で、裏切り者として、

虎の穴から追われつつも、資金を稼いでは、

幼い子供たちに、夢を与える。

 

まさに今こそ、そんな力強さが、この国には必要なのではなかろうか。

 

自分を育てた、虎の穴なる、暗黒組織を、脱出し、

やがて、送り込まれてくる悪役レスラーをすべて打倒し、

遂に、その首領　タイガー・ザ・グレートと対戦する。

 

背景では、ちびっ子ハウスの若月ルリ子という幼馴染の女性との、

恋のかけひきも、見え隠れする。

しかし、この辺が、この手の男の世界のドラマ特有で、

あしたのジョーしかり、八百屋ののりちゃんとも、白木のお嬢様とも

結ばれることはあり得ないというのが、英雄の姿なのだ。

 

いつまでたっても、春が来ない、

そんな男たち。

根性決めて、次から次へと、強い相手をなぎ倒し、

やがて、それは、一体、何のためなのかさえ、わからなくなる。

 

実写版では、愛と誠がまた、その世界かも。

 

ヒーローってのは、いつも、冬の厳しい世界で、

何かに立ち向かっている姿のようである。

自分の幸せなんて、手にすることもない。

 

否、ありきたりの生活に、価値がないということなのかもしれない。