ラグビー日本代表が帰国し、
NHKニュースウォッチナインで、
およそ30分もの特別インタビューが、
生放送された。
キャプテンのリーチ・マイケル選手は、
カメラ前でも堂々と話してはいるが、
ピントが合ってない印象だった。
ヘッドコーチの、エディ氏は、
有能ではあるが、
体も小さい、とても現代ラグビーに
マッチしたタイプに見えなかったが、
日本代表のような、
世界では、体の小さな選手でも勝てる
というコンセプトにマッチしていたがゆえに、
相通じたものがあったのかもしれない。
そして、注目度No.1の五郎丸選手。
やはり、カメラ前でのパフォーマンスは、
あのコンバージョンキックのような、
魅力は伝わらなかった気がする。
思えば、このスタープレーヤーが、
第2戦のスコットランド戦で、
持ち前のキックがさえなかったのが敗因として、
大きな気がしてならない。
ただ、メディアが、それを封印というか、
強調せずに、
最終戦まで、協力し、
次回の日本国内での開催に、
つなげるという思いが、
優先されたようにも見受けられる。
外国人を日本国籍にし、
主力を任せ、
生粋の日本人での活躍は、
五郎丸ただ一人。
しかも、タックル、トライ、スクラムよりは、
離れ技のキックであったこと。
トライした選手が、
このNHKの特別扱いに、
出演しないのか?
とさえ、思えるような、
過去最大の盛り上がりと裏腹に、
3勝した結果にも関わらず、リーグ戦敗退、
キャプテンは外国出身、
名コーチも次回は、初戦で歴史的勝利を世界にしらしめた、
南アフリカへの就任が決まっていて、
「2019年、日本は後継者がいないし、今後、選手やコーチが、私の指導を受け継ぐとは限らない」
などの言葉を残し、
五郎丸も昨夜のNHKで、
4年後の存在は確信はない、
との弱気か、慎重、謙虚な、
微妙な疑惑が残る発言だった。
つまり、
何もかも、2019年の好結果につながる要素は、無い
という発言が、報道されたようなものだった。
少子高齢化と同じで、
スポーツ界も、
次世代が出てくる可能性など無いのである。
そして、企業においても、政財界においても、
そんな未来を予感する期待度の高いものは、
世の中から、見つけることができない。
まさに、今回、ラグビーという、
お茶の間では、大学ラグビー以外、
さほど縁のなかった種目が、
一躍、数週間で、
市民権でも得たかのごとく、
取り上げられたが、
現代日本の象徴のような、
一見、かつてない新しさにブームとなるものの、
存続の力を見いだせない、
はかない、ものなのかもしれない。