今日は雨

今朝、チャリンコ漕ぎ出すものの驟雨に勝てずに、タクシーを使った。
運ちゃんは、昔、この街で、サーフィンショップやっていたそうだ。
って、自慢げに、「あそこの辺りだよ」と。「もう、なくなっちまったけど」。
この辺のタクシードライバーは、地元出身が多い。

こんな日に思い出す歌がいくつかある。

南こうせつ
「今日は雨」
ソロのセカンドアルバムに収録。

日比谷野音で、一度、聴いたことがある。

どこか、バンバンの「いちご白書をもう一度」に似ている。
雨の日の歌となると、こんなマイナー調の曲で、
詞も似てくるんだな。

アビーロードの街、雨の物語、など、
どこか、似ている。

帰りは、いつもの居酒屋で、PCの仕事で、こんがらがった頭を癒しに、
炭火の煙ったカウンターで、飲みながら、物思いに更けて、帰る。

外へでると、雨は、止まなかった。

拾ったタクシーの運ちゃんは、女だった。
さばさばして、俺よりも若い気がした。

「こっちなら、ワンメーターでいけるよ」
の言葉に、俺は、女なんて信用しないから、
「否、いつも俺はこっちからだから」と跳ね除けると、
「あたし達の仲間じゃ、皆、あの辺なら、こっちで、ワンメーターよ」と、
念を押してきたが、
「俺は、こっちで、いいんだ」と押し切った。

確かに、90円オーバーだった。

最近のタクシーって、あっちでいいか、こっちでいいかとか、
どういう道でいけばいいか、とか、
聞いてくるドシロートというか会社の方針かもしれないが、道順の
確認をするのが普通みたいだが、
それと違って、切符のいい女運ちゃんだった（女は余計か）。
今朝の、運ちゃんも、のってて、安心できる地元の人だったし。

世の中、最近、「お任せ」のノリで、いくと、
裏切られるから、気をつけないと。

だけど、まれにこんな、信用できる商売やってる人もいるんだな。