栄光の背番号53

赤星　引退

阪神タイガースの赤星が、引退。

３３歳で、退くというあまりにも速い、去りゆく虎。
それは、彼の足の速さを象徴するかのごとく。

盗塁王５回。
赤い手袋で、短くバットを持ち、
左打席にいる、小さな選手。

サダチルは、昔から、こういう、器用で、地味で、速くて、カッコいい選手が好きだった。
V9時代のジャイアンツも、
長嶋、王、よりも、
高田　繁（現　ヤクルト監督）が好きだった。
ファールで、粘り、しつこく食い下がることもあれば、
ホームランを、王選手よりも上回る本数を１ヶ月で打つこもあれば、
盗塁で、ゲームの流れを引っ掻き回し、
外野手としては、イチローもきっとうなづくでろう、
ノーバウンドで、ホームへ届く強肩や、フェンス際の魔術師とまで言われたことも。

そんな、少年時代好きだった高田選手を彷彿させてくれたのが、赤星。
去年、守備で、全力で、打球を追いかけ、ダイビングキャッチで、怪我をして、
事実上、選手生命を失った。
そういえば、高田選手も、骨折や怪我の多い選手だった。
ON砲とかいう、華やかな球界の人気獲得と違って、
プレーに命をかけて、それが、誰のためなのかもわからないのに、
それこそ、スターだと思う。

サダチルも、テニスでは、ちょっと、足の速さじゃ、対戦相手に嫌がれることがある。
そんな共通点で、赤星Ｔシャツで、テニスをすることもある。

栄光の背番号は、サダチル城の家宝となるじゃろう。