サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

GW特集~フラメンコ弦張り替え~懐かしのスクラップ記事見つけた

思えば16年前のGW,この町に越してきたんだ

スカイツリーなんて,影も形も無かったのに,隅田川花火と富士山のほかに,オプションで,いい眺望を手に入れることが出来た!

雨に煙ったツリーも,何か趣があるぜ.

ギター弾き語りライブやテニスで,週末の空しさを埋めていたあの頃が,懐かしいぐらい,何かやらずにいられない自分が,若かったんだなと思える.

今は,コロナ禍ということもあるが,家で,フラメンコギターの練習に勤しむ毎日で,満たされていく...きっとこの7日間のGWもあっという間に,家で体を休めるだけで,終わるんだろうな.

 

少しそのフラメンコのテーマから反れたブログばかり書いていたが,今日は,久々に弦の張り替えで,わりと困るケースに触れてみよう!

近所の楽器屋さんから,プレゼントしてくれた,フラメンコ弦.

HANABACH のLow Tensionという,おそらく発売したばかりの弦と思われる.

HANABACH社の弦の特徴は,まず,高音弦が,オレンジ色をしていることだろう,中には,通常の半透明のものもあるとは思うが.

ローテンションの名のとおり,張力は弱いので,押弦しやすい.ところが,3弦が以外と太いため,4弦を抑えた指の腹が,3弦に少し,当たってしまうことがあるのが,私のような,ギターのフィンガーワークがさほどでもない者には,躓(つまづ)く悩みである.

そこで,常套手段で,3弦だけ,細めのゲージの弦の取り換えるという策を講じるのである.プロのフィンガースタイルのギタリストさんのブログなどでも,張っている弦のブランドも違うし,必ずしも6本セットで統一しているわけではないという話を見かける.ようやく自分もそこに近づきつつあるのかもしれない.昔は,面倒だから,6本セットで買って済ませていたが,今は,張力やゲージを見て,まずは,きちんと1音1音鳴らすことにこだわっている.プロギタリストで,ましてやステージで演奏の際は,多少の音色の犠牲を払い,安心して押えられるものを選択するという人もいる.

近年公開されたクラシックギターリストのロマンスを描いた映画「マチネの終わりに」(福山雅治主演)では,主演の福山が,クラシックギターの父とも称されている,アンドレス・セゴビアの追悼演奏の際に,恋人の姿が会場に見えずに,指が動かなくなり,失敗をするというシーンがあった.

やはり,万全のアイテムを揃えたうえで,さらに,心の支えとなる何かが,ないと士気に影響するということもあるのかもしれない.

本題に戻ると,そこで,3弦を細めのゲージに交換することにトライしてみた.

    

SAVAREZ社 ALLIANCE Cantiga premiumという,細いゲージでは定番かもしれない.

張力も下記の比較表のとおり,3弦はサバレス5.8,ハナバッハ6.5と,サバレスのほうが,テンションは弱いので,押えやすい.また,音色の面では,ハナバッハの方は,3弦の音の鳴りはかなり,弱いので,しっかりと押さえないと音が響かないというデメリットもある.下記の表からもわかるとおり,張力,ゲージともに,サバレスの方が,ローテンションで,ゲージも1~3弦の比較しかわからないが,細いのがわかる.

つまり,このハナバッハの弦のメリットはなんなんだ?となってしまう.

・音色が好き,

・ブランドが好き,

・憧れのギタリストが使っている

など,弦選びには,いろんな理由があるが,まずは,正確に弾けなきゃしょうがない.
勿論,プロのコンサートととはいえ,音色や正確さだけを求めファンは見に来るのではなく,自分の好きなギタリストの生演奏が見れた,ということだけでもいいのかもしれない.ならば,聴き手にわからなければ,ミスをしてもいい,という許容範囲という考えもあるがね.

問題は,自分はそれでいいのか?という疑問との戦いではなかろうか?ミスタッチした演奏をしてしまったのに,拍手とお金をもらうということに,納得してしまうのか,それとも向上心をもって,さらなる腕を磨くことに取り組んでいくべきか,という葛藤があることだろう.

 

話は変わりますが,休みの間,少し,部屋の片づけをしていたら,懐かしい新聞の切り抜きが出てきた.

伊勢正三がフォークデュオ「風」解散後,ソロで,アルバム5,6枚リリースしたものの,その後,業界からは消えたかに思えたが,沈黙を破り,シングル「ほんの短い夏」とアルバム「海がここに来るまで」をリリースし,復活を遂げ,渋谷公会堂で,サダチルシア自身,見に行ったコンサートの模様が,ライブビデオになり発売後の記事である.

自分がやっていることの価値観は忘れてほしくない

と,やや難解なコメントである.

昔から,コンサートでMCで,何か語る場面で,学友と見に行ったときも,「本人もわかっていないんじゃない」なんて言いながら,この年齢になる今も追っかけしている俺もどうかと思うが.

いつだったか,「ある国の国王と別の国の国王が仲が良ければ,戦争はおこらないだろう」と,伊勢正三さんが,語っていたのを思い出す.

今,ロシアが戦争をしかけ,相手国であるウクライナ以外の諸外国がその悪影響を受け,原油価格の高騰で,ガソリン代の値上げ,食材の相次ぐ値上げが起きている.ここ2,3年,コロナによる経済のダメージだけでも大変な状況下で,地球温暖化による自然災害の甚大化の加速で漁獲量等への影響,100年~150年おきに発生する南海トラフの前兆のような頻繁におきるやや大きめの地震(周期的にはあと2,30年以内に来る),地球のあちこちで,人類のピンチが起きているというのに.

自然の驚異は,国王同士が仲良くても解決は出来ないが,せめて戦争は,よく話し合い,丸く収めてほしいものですね.

                     by サダチルシア