サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

スピードとコストが、世の中をダメにした

 
1週間のブログ、ご無沙汰です。
 
今週は、全仏オープンにも関わらず、爆睡の毎日でした。
 
も、3日間、休刊日という、こんな事は、金環日食よりも、確率は低いのではという、
オーバーではありますが、何とも、眠い一週間だった。
 
全仏のために回線ひいた、WOWOWも、活用できず、残念ではあるが、
睡眠は大事だ。
 
久しく、経済情勢は、立ち直れていないが、
何もかも、スピードコストが原因ではないか。
 
安けりゃいい、が、希薄な生産社会に陥れ、
早けりゃいい、が、対話を減らし、疎遠な人間関係に陥れ、
 
いつしか、人間は、
小銭携帯の所有者なだけ、の存在に陥っていたのではないか。
 
つまり、景気の悪さが長引いて、セコイ生き様しかできない生き物。
 
地球は、素晴らしい星だ。
 
人生は一度きりのはず。
 
もっともっと、誰もが、弾けて、いいはずなのに。
 
苦しければ、苦しいほど、仕掛けないと何も起きないのに、
それを、抑えつけて、抑えつけて、
貧弱な世の中にしてしまったんだ。
 
俺の、思い出の中に、
鉄骨飲料を飲む社長が、居た。
 
まだ、俺が、20代だった頃、ある金属加工会社の社長の
現場へ営業に行った。
しかも、休日だった。
 
居るわけないと思いつつ、工場へ行くと、
社長自ら、
ケースに20本以上も入っている、鉄骨飲料を、開けては、グビッと飲んで、
作業を続けて、
それを繰り返している姿に、入りこむ余地は無かった。
 
しかし、汗をぬぐった瞬間、俺の姿が目に入ったらしく、手を休め、
「なんだい、休みの日に、仕事かい」と、
厳しい表情をしつつも、話かけてくれた。
 
「はい、社長、頑張りますね」
と、言って、もうその場を立ち去ろうとしたら、
 
鉄骨飲料を差出し、
ちょっと一息いれるのをつきわされた。
 
まさに、これぞ、働く男
社長自ら、腕で稼いでいたのであった。
 
俺は、若い頃、いろんな社長を見てきた。
帝王学を学んだように思う。
従業員の知らないところで、
陰で、こんな思いで働いて、支えてきたのだと知った。
 
スピードでもコストでもない。
創業者である社長の底力が、
何もかもを、実現してきたんだな、と思った。
 
これから、我が国が、再生するには、
そんな力強い、誰も見ていないところで、
人々に貢献するための心を持って、
従事するものは、
純粋無垢に働き、
共に稼ぐことだ。