サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

リンゴ ~ つい見入ってしまった

WOWOWで、放送された、
リンゴ・スター(元ビートルズ)の2005年のライブ。
 
そろそろ夕飯の買いだしと思って、立ちあがろうとしたが、
なにやら、惹きつけられてしまった。
 
実は、その直前は、中島みゆきのライブだったんだが、
封印した「時代」はやはり、挿入されていなかった。
時代の流れに敏感な印象はないが、
中島自身の人々を見渡した限りの世界観を醸し出しているかのような、
彼女の部屋の中で、女友達同士が、対話しそうな、そんな楽曲だった。
 
今一つ、満足度がないなと思いながら、
「リンゴはいいや」
なんて、思って、部屋を出ようとしたのだが、
オープニングの「With a Little Help fron My Friends」の合唱から入り、
横にいるギターは、丸メガネに帽子をかぶり、
左隣は、バイオリンベースを奏で、
なんとなく、ビートルズっぽい、ジョンとポールを、
連想させるところも演出の行き届いたところか。
 
小さな体で、メインボーカルをとる、リンゴを見たのは、
ビートルズ時代の映像でも見たことはないが、
なかなかのパフォーマンスだった。
 
ステージで、演奏中に、ファンを飽きさせない魅力を持っているんだな。
誰もが、気軽に、声をかけられるスター
 
ファンからの声援が、凄く伝わるライブだった。
 
極めつけは、
「このあとは、アンコールだが、どうせやるんだから、もう一旦、消えるのは止めた」
というと、会場からのスタンディングオベイで、大盛り上がりだ。
 
「たしかに、一度戻って、出てくると、大きな拍手がもらえるのがあるけどね」
と、ビートルズ時代は、どこへ行っても、アンコールのないステージだったのを、再現したのだろうか。
 
ポールのみならず、リンゴも、ここまで、長生きして、頑張ってきたんだね。
 
あれは、神話。天才の集まり。世界音楽史上、最も偉大なるアーチスト。
 
いろんな事を、若い頃は、想い浮かべて、
俺も、ミュージシャンになりたい、とか思っていた。
 
しかし、今、こうして、年をとってきて、いろんな事が分かってきた。
ビートルズが行く先々で、語ってきた語録で、
ビートルズはどうして、これほど成功したのか」
という問いに対して、
「自然にしていると、こうなる」と、
答えた、ジョン・レノンの言葉が、今も、焼き付いている。
 
ビートルズだって、
なりたい自分、という設計図として、100% 一致した姿ではなかったのだろう。
ジョンだって、幼いころから、親と離れ離れで、
心の空白を埋めるのは、ギターしかなかったんだろうし、
リンゴだって、小さな体で、
目立つような人には、全然見えないし。
 
それは、ありのままの姿とも言い難いが、
幼いころから、歩んできた、楽器を持って、遊ぶところから、
学校に通い、クラスメートの前で、ときに、教会のクリスマスパーティで歌い、
友人、近隣の人から支持をされ、
クラブで歌ってみたりと、するうちに、
おのずと、ミュージシャンの道には、相通じていたのは事実。
ただ、あれほど、反響を呼び、世界巡業するまでになるとは、
本人も思いもよらなかったという、解釈が、近いように思える。
 
 
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