寝汗かくほど、まだ、夜は、少し、暑いぜ。
ちょうど、目ざましで、起きると、
USオープン男子決勝、歴史的勝負が、始まっていた。
ナイトセッションのため、さほど選手も暑さで、体力を奪われることもなく、
ちょうどいいテニスができる状態ではなかろうか。
「自分より強い相手だからこそという集中力が、無かったのも原因」
と錦織圭が、試合後語っていたとおり。
過去の戦績5勝2敗。
そして、今大会は、
全豪王者と世界No1を名が倒しての決勝進出という、勢い。
すべてが、この決勝の邪魔になったかのような、
正反対の出来事へ向かっていた。
後講釈をつければ、このようになるのかな?
俺がまだ、二十歳ぐらいの頃は、
テニスはゴールデンタイムに放送されていたほどだ。
日本国内では、
セイコースパーテニス
という大きな2大会が毎年開催され、世界レベルのツアー選手が来て、
お茶の間で、見ていたもんだ。
その数年後、ほんと、テニスってのは、
テレビでは見ることはなくなった。
深夜だったり、早朝だったりの、普通に9時~5時のサラリーマンには、
見れない時間帯になっていた。
4大大会の放送しかないせいもあるな。
ちょうど、日本時間とは、日の出日の入りのあわない時間だから。
しかし、近年、WOWOWだのケーブルテレビ各社では、
世界のスポーツや音楽番組を放送している。
テニスも4大大会以外になると、
ゴールデンタイムにLIVEで見れる大会もあるし、
なんだかんだ、一年中テニスの中継なんてのはあるんだと気が付く。
残念な結果ではあったが、
日本人がついに、頂点の域へ王手をかけ、
テニスという過酷で、層の熱いスポーツ人口の中で、
極めた技術を世界に見せつけ、堂々たる映像だったと俺は思う。
そんな当の本人も、
切り抜けてきた、自分より強いと感じていた相手への想いと裏腹に、
今度は、格下だったはずの相手に、まさかのストレート敗退。
しかし、対戦相手のバックには、
イワニセビッチという、背徳のビッグサーバーだった、元テニス選手で、
ウィンブルドン2001タイトルを持った男がコーチだった。
当時のテニス界は、ヨーロッパから、アメリカへリードする選手は目立ち始め、
そんな中、決勝まで進むものの、いつも阻まれてきた、
サービスエースの本数は、大会新記録だのを何度もはじき出すビッグサーバーだったが、
最後の最後で勝てない選手だった。
そして、唯一、4大大会を制したのは、
2001年ウィンブルドンだけだった。
今回は、ビッグ4のうち昨年の覇者 ナダルが、怪我で、出場していないというところから始まり、
ニシコリが、強敵ジョコビッチも破ったということが、
決勝相手のチリッチには、ラッキーだったといえよう。
たぶん、ジョコには勝てなかったと。
それが、余計に、チリッチに、自信をつけさせてしまったのだと。
自分より上がいないと、やる気なんて出ないんだってことさ。
そして、格下とやったって、価値なんてないから、
自分の実力すら出てきやしない。
最近は、テレビも、地上波は全然おもしろくない。