祝日が、水曜日なんてのも、珍しいや。
おかげで、調子狂っちゃうんだよな。一週間のリズムがあるから。
今宵は、
伊勢正三&イルカのジョイントライブだ。
この2人の関係は、まさに、
「なごり雪」
がすべてだろう。
作詞、作曲、伊勢正三ではあるが、
かぐや姫時代、先んじて、伊勢がうたい始めていたものの、
イルカでヒットした。
そして、日本を代表する名曲となった、といってもよかろう。
なごり雪はもちろんだが、
雨の物語
海岸通り
あの頃の僕は(イルカ)のデビュー曲)
など、伊勢の楽曲をイルカがうたったヒットは多い。
イルカ自身は、
サラダの国から来たむすめ
いつか冷たい雨が
夜明けのグッバイ
まあるいいのち
など、結構、自身の知名度の高い作品もあるのもんだと思った。
渋谷来たのは、去年の11月、鈴木康博以来だな。
今日は、オーチャードホール、初めてだった。
Bunkamuraは、出来て間もない頃、
絵画を見に来て以来だが、ホールは入ったことはなかった。
このホールはいい。
トイレがたくさんある。
いろんなコンサート会場って、
トイレが少ないなって思う。
だから、下手に水分摂ったりすると、
公演中に困るんだ。
ましてや、席が中央付近だと、
他のお客さんに、ペコペコしながら、
席を離れることになるからね。
東京ドームのアリーナだったら最悪だ。
トイレ行って戻るのに、2,30分かかるんじゃないかって思うぜ。
最近のコンサートって長くなったから、2時間30~3時間あるときついね。
今日は2時間40分。アーチスト側も、トイレタイム気にかけながら、
ステージを進行していた。
「みな、もう、パツンパツンじゃない、でも、まだ帰れないよ」
「もう、あと、あれとあれね」(海岸通りと22歳の別れのこと)
と、イルカが、年配者の状態を、心配しながら進める。
俺自身は、どっちかというと、
水分補給が心配だった。
この時季、乾燥してるから、
ホールとかは、エアコンで、さらに、乾燥している。
ペットボトルの水は、必須。
花粉症で、クシャミが、ホールだとすごい、響くし。
そんな心配事かかえて、大変な思いで、参戦しているんだなと、つくづく思う。
~、伊勢正三というよりは、
イルカの存在もフォーク史に不可欠だったんだ。
今日聞けなかった曲
もう海には帰れない (詞・曲:イルカ)
それと、
想い出の駅前広場(詞・曲・伊勢正三、歌 イルカ)
実は、この曲が、案外、1曲目にくるかな?と思っていた。
この歌は、俺の解釈では、
なごり雪 の 裏版的だと思う。
女目線からの歌で、
上野駅、見送りに来る彼、
電車の窓から、声は出ないが、
窓ガラスを白く曇らせ、去りゆく彼女。
そんな設定なんだ。
まあ、その当時の現在進行形としては、
もうフォークは下火で、
ニューミュージックへ姿を変え、
かぐや姫も解散し、風すら解散という頃だった。
しかし、20代前半で、こんなにも、突っ走った、
伊勢正三というアーチストの早咲きの才能を、
改めて、感じたとしか、言いようがない。
南こうせつあっての伊勢でもある、
その関係は、イルカ同然に、強固なものだが、
おっとりとした性格、
これといった取り柄もなさそうな、
長い髪、口髭、度付きサングラス、
何もかも、70年代の若者の象徴のようなものだ。
高校生のころから、ウエストは1インチ増えただけという。
俺も、高校生の頃、そんなルックスを真似た時期もあったが、
時代おくれそのものだった。
しかし、今、改めて、
少子高齢化時代において、
その高齢化時代を駆け抜けてきた、
ほかならぬ世代、
伊勢正三なのだと思い知った。
これからは、少子側の寵児が、
世に出てこなくてはならない。
今宵は、なんかとても、満たされた自分に気づいた。
渋谷109、20代の頃、来たきりだ。
渋谷センター街も、若い頃は、
ぶらり来たもんだな。
今なお、若者の街かもしれないが、
その若き世代の人数が、減っている課題を、
背負った街、渋谷。
109の向いの高価な鰻屋に入れる若者がいるのかね?
俺からみても、入れる価格ではなかった。
一体、どういった人が、ここで、働いているのだろう。
街の姿は、全盛期と変わりないが、
裏はボロボロなのではなかろうか。