秋らしくなってきた。キリン秋味も、1回買ったきり、終わっちまったようだ。
最近は、酒がさほど、飲みたいとも思わなくなった。
空っぽの心だったのか、
お腹が空っぽだったのか、
わからないが、
あれは一体、何だったんだろうと思うほど、
なんか、飲んだくれの日々を過ごしていたようだ。
人気の居酒屋へ入り浸るオヤジたち。
皆、財布だって、この景気じゃ潤っていないだろうに、
なぜ、あんなに、満席になるのだろう。
そうでもしないと、生きて行けないものなのか?
そんなにまで、ストレスが溜まっているのか?
ナンテ、俺もついこの間まで、その群れだったんだな。
こうして、今、我に返ったかのごとく、
皆、何を、そんなに、
酒におぼれて、しみじみ語ったり、一人手酌をしたりして、
いるのだろう。
3000、4000円も払って、
それで、
心の憂さなんて、晴れるものなのだろうか?
そんな時間があるなら、未来に役立つ
スキルアップにお金をかけりゃいいのに。
近所のスーパーで、サバ買って焼いて、
鶏肉屋の店頭販売の焼き鳥3本もテイクアウト、
LAWSON 100で、安い缶チューハイ、
ほかに何がいるだろう。
昨日も、会社帰りに1杯なんて思い、
立ち寄ろうとしたが、なんか、
さほど飲みたくもない自分が居た。
そうか、もう、さほど、心も空っぽではなくなったのかもしれない。
何か毒を出し切ったかのごとく、
今は、真っ白、いや、透明な自分がいる。
何色でもない自分。
50年も生きてくれば、
自分なりに、多くのハードルを越えてきたことだろう。
でも、最近、こんな風に思えて仕方がない。
「神様は、越えられないハードルを課していないんだ」
と。
その人に見合った、
課題を与え、それを超えて、
精進させてくれているのだと。
つまり、越えてこそ、当然なんだと。