も後２日。昨日は、仕事納め。
１年前は、同僚の他界、早期退職と、
相次いで、親しい同士を失い、
ギザギザハートをどこにもぶつけられなくて、
一人、彷徨ったもんだ。
今年は、どうかな、先日の来生たかおのコンサート、
その作品から言葉を借りれば、
ジグザグ
このジグザグは、来生、２枚目のアルバムで、その挿入歌、
挿話（エピソード）
が、来生のファーストコンサートのオープニングの曲だったそうだ。
今年の俺は、どこにも足を地につけることがない、
ジグザグ道をさまよった１年だった。
それは、周囲もまた、不安定な状態だから、起きた現象。
定まらない、俺をとりまく、いろんなものが、
変わっていく姿に見えた。
俺は、ただじっとしてたのかもしれない。
ギザギザからジグザグへ、周囲が変化したんだね。
さあ、そんな１年が過ぎてしまい、
かつて、仕事納めの日なんて、
会社に居残って、
乾きものをコンロで炙ってつまみにして、
缶ビールで、いつまでも飲んでいたこともあった。最近の若者は、飲む人もいない。
でも、真面目だし、倹約家だし、車ももたず、
まるで、出家した坊さんみたいな人だな。
昭和、最盛期に生まれ育ち、バブルの恩恵受けた、
俺の世代には、物足りない。
昨日は、久々、西日暮里の名店へ、
野郎２人で出向いた。
俺が、証券マンから転職して、入社後、
すぐに、連れていってもらった、居酒屋。
当時、建て替えのため、仮設の店舗で、営業していた。
でもそれがまた、いい味出していた。
七輪が煙り、怪しい色のチューハイが、たまらん。
今では、そうした、怪しい割り材も手に入るようになった。
昨日の味を思い出しながら、
配合して、今宵は、
カンダハイボールを家飲み。
レモンの色をしているが、
レモン味ではない、少し甘く味付けした炭酸薄めのホッピーみたない、
微妙な味わいがいい。
昨日は、相棒は、俺が先に退散時点で、１１杯も飲んでいた。
俺は、せいぜい、５杯だった。
かくして、今年も、こうして、
酒を酌み交わし、仕事納めをできたことを、
喜ばしく思う。
自然体で、いつまでの、飲んでいたい、そんな気持ちだった。
でも、その引き際が、大事で、
次へつなげるための散会なんだという思い。
仕事中毒症だったのか、４０代の頃は、
仕事していないと、不安で仕方なかった。
週末も何か、やっていないと自分が、ダメになる、腐り果てる気がして、
仕方なかった。
でも今は、休みたくてしょうがない。
ボンヤリとした、安らぎ。
なんらかのパフォーマンスにあてはまっている必要はない。
居酒屋へしけこまないと、人群れからはぐれている、
趣味がないと、仕事以外何もないカラッポ者に扱われる、
家族がいないと、フーテン野郎にみられる、
夏休み、冬休み、春休み、どこかレジャーに行かなければいけない、
今、この時代、どれも当てはまらないだろう。
人は、何かをやっていなくてはいけないのだろうか？
その何かが、正しい状態とは限らないものが、増えてきているような気がする。
年末の行事とか、レコード大賞とか、紅白とか、
そんなものが、何になるというのか？
価値観もまた、変化は著しい。
人それぞれ
結局、そういうことなのかもしれない。
