サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

2015を振り返る~やはりこの人


朝寝坊し放題の、年末年始のサラリーマン。

地球規模で、物事なんてみることもなかった数十年前。
しかし、今は、その温暖化する地球に住む一員という意識を、
持たねばならないだろう。

年末、マグロの刺身の美味しい店も、
街から消え去り、
デパ地下あたりしか、安定した、いいものは、ないような気もする。

そして、正月という行事そのものも、
薄れているような気がする。

10月のハロウィン騒ぎのほうが、よほど、
加熱している。

文化、伝統も欧米化していく。

それは、日本の伝統文化が、誤りだったのか?
日本は、決して、正しい、国家とは言えないのは事実としてあるだろう。

今年ほど、早い1年はなかった。

一時期、時間が止まってしまったかのごとく、
俺には、時間の流れが、遅くて、しょうがない、そんなことがあった。

でも今は違う。
一切は、過ぎ去っていく

時計の針よりも、心の中の時間が、とても早く流れていってしまう

―そうした意味では、
この人もそうではないのか。

俺は、中学、いや、小6のときかな、
に興味を持ったのは。

すでに、解散して、7,8年が経過していた。
そして、中学3年になると、
かつて、日本に来日したときの映像が、
ようやく、初公開となることになった。
当時は、日本テレビが、
来日公演のうち1個を放送したという。

それ以来、封印されていた映像が、
ついに、目の前に現れたのは、衝撃だった。

キャバーンクラブ時代の荒削りなバンドでもないし、
スーツきてビシっと決めた英国紳士風のデビュー当時の容姿とも違う、
ワールドツアーで、大盛況のエドサリバン・ショー、ワシントンDCの賑やかな4人組、
いかなるものにあてはまらない、
皆、少し、歳を取り始め、
ショービジネスに疲れ果て、
ジョンは、もうリッケンバッカーを持っていないし、
何やら、おかしな、ビートルズを俺は、
そのとき、知った。

今、思えば、当時、日本武道館という、
武道と、クラッシック音楽だけのための会場に、
分野が異なる海外のアーチストが来るなんてのは、
受け入れがたいと思う人が多く、
そんな世相も、
その日本公演のビートルズの演奏風景に、
出てしまっていたのかもしれない。

そのビートルズの一員が、
ただ一人、
日本武道館で、再度、コンサートを、
49年の時を超えて、行われたのだ。

71才になったポール・マッカートニーが、
当時と同じ、エピフォン・カジノ、カールヘフナーのバイオリンベースを、
持って、
今となって、Sir Paul Maccartony
として、世の中の誰もが認める、スーパースターとして、
何の非難もなく、
武道館へ来た。

いや、その一年前、
国立競技場の解体前のライブ、
そして、そのときも武道館が行われるはずなのを、
本人の具合が悪く、キャンセル。

まさに、これは、ポールの逆襲

ビートルズで、来たときは、顰蹙かったスポーツ界への、
復讐行為にも思える、公演中止をやってのけたのだ。

これで、1勝1敗というところで、
今年は、無事、
大阪、東京の公演が行われたと言えよう。

イメージ 1

俺自身は、去年は、アリーナが抽選でとれていいたのに、
今年は、とれず、かなり後ろの席だった。
でも、49年前、アリーナ席はなかった。
そいう意味では、この位置もいいと思った。

最近、コンサートって近ければいいものではないというのも、
わかってきた。

この場面は、ヘイ・ジュード。
事前に腕輪が配られ、
各席ごとに、異なるプログラムが遠隔操作で行われる仕掛けで、
腕にまいておくだけで、
タイミングよく、
電光飾が、いろんな色に変わり、
ポールのステージを演出。

サイナトリウムの棒を振る必要がなく、
なかなか、この腕輪式の電光飾アイテムはいい。
そして、遠隔操作で、
いろんな色に変化する。

俺にとっては、40年越しのビートルズ日本武道館にたつ姿を、
ポールだけとはいえ、
願がかなったという感じだ。

中学時代の日本公演解禁映像の際、
発刊された、関連写真集もある。

若き、全盛期のビートルズではなく、
やがて、サージェントペパー、マジカルミステリーツアーと、
サイケデリックやポップス系へ時代が映り、
ビートルズ自身も廃れていく音楽だったと、
すでに感じていたのかもしれない。

そして、さらに時間が経過し、
そんなビートルズだけの現役時代の移り変わりよりも、
1人のアーチストの歴史で見れば、
ビートルズも彼の人生に一場面に過ぎないと、
あのステージを見て思った

俺は、てっきり、
武道館の再現的な意味を少しは含んだものかと思っていたが、
過去(武道の殿堂にチャラい奴くるな)はご破算の状態で、
ポール自身の初の、
武道館公演となったのである

この言葉で、今年を締めくくろう。