サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

ひと目惚れ~久々に新しいギター買ったよ

ギター、ポロンと鳴らすだけで、
浄化されるようなことありませんか?

値段に関係なく、いいギターは、自分に合ったギター。

近年、ルシアーという手作りギター工房に注目していた。

マーチンギブソンという世界有数のギターは、今でも不動の地位だ。
そんなギターだって、きっともとはと言えば、
ルシアーさんから、スタートし、世界へ広まり、大量生産になったのだろう。

自分だけのギターをオーダーできる、
ルシアーさんも出てきている。

こんなにも選択しが、増えたギターの種類。
見た目、音色、弾きやすさ、
自分の好きなアーチストモデル、
いろんなアングルから、選択の余地はある。

俺は、中学3年の時から、
オフコースのファンだった。
かぐや姫、風、が時代を終えていく。

デビューは、そんな70年代フォークのヒットソングを出した人よりも早かったのに、
売れなかったオフコース

しかし、ようやく、5人組のバンド形式に姿を変え、
日の目をみた「さよなら」の大ヒットで、
爆発的ヒットとともに、
古くはアコースティック・デュオ 2人で始めたメンバーの一人が、
脱退していく。

である。

ソロになってからは、コンピュータミュージックを導入し、
ステージでは、ただ一人、ギターを持ち、
それ以外の音はすべて、コンピュータが、奏でる。

これといったヒットは出ないというか、
インディーズで、本人が自ら選択し、
歩みつづけ、過去の栄光は、捨てたとまでは言わないが、
新曲を創り続け、今尚、
全国のフォークソングバー、居酒屋を中心に活動している。

そんな、Yassが使用しているギターは、
Santa Cruz というアメリカはサンフランシスコのメーカー。
まさに、Yassが、ソロになった頃、設立間もない、
ルシーアのギター。

ギターヘッドの独特のロゴマークは、ひと目見れわかる。

使用を始めた。

「Love is blind」
は日本人にはおなじみだろう。

「At 17」は、セリーヌ・ディオンもカバーしている。

Santa Cruz Guitar Companyでは、
すでに、Yassモデルは、生産していない。
そんなんで、入手は不可能。

ジャニス・イアンは、まだ手に入る状況で、
注目していた。
Santa Cruzのブランドで、いくならコレダ
かなり前から、決め込んでいた。

ようやく、日本上陸したんで、
数年振りに、ギターショップなるところへ、足を運ぶほど、
サダチルの弾き語り本能を掻き立てた。

先月、とある用事で、
神戸へ出向いた。
その帰りに、大阪のギター店に、入荷した、
ジャニス・イアンモデルのSanta Cruzを見に、立ち寄った。

時間もなかったので、試奏する時間は、わずかだったが、
物の良さはわかるが、音が、イマイチと思った。

そのほかに、目についたのが、やはりルシアーの
NISHIHARA ギターの、
NINE D
という機種だった。

Jacaranda(ハカランダ)という、ブラジリアン・ローズとも呼ばれる、
材質で、作られた、希少なもの。
インディアン・ローズと違うのは、
ハカランダは、伐採禁止となっているので、
ギター材には、希少なもので、そう簡単には、提供されないため、
値段が、その素材だけで、高額になる。

ハカランダ以外に、ハワイアン・コアという素材も、伐採が禁じられている。
ウクレレなんかに見られる、木目のはっきりした、一見ありきたりの
見慣れたものなのに、実は、とんでもない値段なのである。

そんな思いを引きずりながら、
サダチルは、ようやく、答えにたどり着いた。

Yassと同じ、フローレンタインのカッタウェイで、
ベース音は、ジャラジャラ、
高音は、キラキラ、
フィンガー・スタイル主体、
なおかつ、ストロークでの迫力、
まさに、鈴木康博の音色に、俺は、
いつしか、インスパイアされていた。

そして、大阪で立ち寄ったのギターショップが、
東京店があることを知り、昨年末、
恵比寿まで、足を運んだ。

なーるほど、大阪と同じ、
ビルの狭いフロアの間借りで、
営んでいた。

前から目をつけていた、
Yokoyama ギターという、
モーリスを退職し、独立して、
長野で、ルシアーをしている、
オーダーメイドギターも受けている、
そのフローレンタイン・カッタウェイの
ギターも置いてあった。

そして、一番前の列に、
Yassとほぼ同等の機種のギターが目についた。

ギターのヘッドにロゴはなく、
何だろう?と思った。

そして、店員に、
「Yokoyamaギターと、この手前のを弾かせてください」
と言った。

Yokoyamaのほうは、
俺がそのルシーアさん出身である、数年前に買った、モーリス
Sシリーズとほぼ、類似していた。
ブリッジが、スループットで、

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弦を止めるピンが無い、ため、音の伸びはよくなる仕様。
しかし、音の伸びは、思った以上に、無く、
音も、ベコベコというイメージで、モーリス系である。

その手前にあった、フローレンタインは、
ベースの音が、はっきりとして、
フロアへ響きわたる、迫力もあった。

なるほど、Yassのような、ソロで、ギター1本で、ドサ周りするアーチストには、
適したギターだと思った。

そうこうしていると、店長が、
「いかがですか?」
と話しかけてきたんで、
「実は、大阪店で見た、ジャニス・イアン、もう一度弾きたいけど、
新幹線で、往復3万円かかるから、こちらへ取り寄せもらへないだろうか」
というと、
「それは、可能です」
と、快諾してくれた。
「それで、このフローレンタインのギターと弾き比べて決めたい」と、
言って、ようやく、その日がきた。

その当日、
先客数人。修理依頼、新規購入者に追われていたようで、
ギター本みて、時間をつぶし、順番を待った。ようやく店長が、
「あ、どうも」
と、歩み寄ってきて、
「奥へどうぞ」
と、
他の客のいない、裏部屋へとおされ、
ジャニス・イアンのギターと、フローレンタインのギターを、
弾き比べをさせてくれた。

しばらくすると、
「フロアのほうでも、もう一度、確認してみてください。
音の響きが、部屋の大きさや雑音で変わりますから」
と、
裏の静かな部屋から、
店内のフロアでの弾き比べをさせてくれた。

ジャニス・イアンのは、YouTubeでも見れているので、
だいたいわかっていたが、
カテゴリーとしては、ミニギターで、
ボーカリストが弾くギターで、なおかつ、
タッチはやさしめのフィンガリングで、
やはり、女性向きというか、静か目の弾き語り向きだっった。

俺の目についた、Yassと類似したギターは、
ジャラジャラしたベース音、
マーチンD-28的な、高音は、キラキラで、
フィンガーピッキングストローク、なんでも行けそうな、
タイプだった。

値段は、もちろん、ジャニス・イアンのほうが高価だが、
俺は、このフローレンタインの機種を選んだ。

イメージ 2

カッタウェイの部分が、丸くなく、尖っているのが、フローレンタインカッタウェイ

このギターは、ルシアーズ・プロジェクトといって、
ギターのルシアーさんが、
手作りで提供するには、高価になるため、
ある程度、価格を絞り込み、なおかつ、
ルシアーの醍醐味を味わえるための、
入門的な、
手作りギターの機種なのである。

ブランド名 : Fly Robin
機種名称  : Grace
ルシアー  : 塩崎雅亮

塩崎氏は、マーチン・ギターを研究し、
それをベースとしたギターづくりをしてきた、ルシアー。

この手のルシアーは、国内にも数人いて、
製作時間と希少な材質調達の事情で、
高価なものが多く、
60万~100万を超える。

そこで、ルシアーズ・プロジェクトとして、
難易度の高い部分等を、ルシアーが請負い、
その他は、工場生産という、ことで、
値段を安く抑えた、機種なのである。

塩崎氏の手解きと、チェック、を受けた、
廉価版のような、ギターなんだ。

イメージ 3

へッドによくある、メーカーローゴは、
ごらんのとおり、無い。

イメージ 4

サウンドホールは、シンプルなロゼッタ
そして、特徴的なのは、
22フレットまで、弾ける、このぎりぎりまでの、指板。

俺が知る限り、伊勢正三が、
ソロになってすぐ使用していた、
ヤマハのオリジナル、

イメージ 5

25フレットには、及びません。
参考までに、上記の写真は、
サダチルが大学時代、
卒業記念に、御茶ノ水イシバシ楽器で、
Ovation のアコギ(世界12本限定生産)買ったとき、

イメージ 6

店員さんが、店舗閲覧用で、もっていたヤマハのギターのアーチストモデルの冊子、
つまり、今でいう、テリー中本さん(当時は、中本輝美)の作品54点掲載の
「Acoustic on may mind」
掲載の伊勢正三氏のギターです。


Fly Robinのボディは、中厚といったところか。
エスタンのような、ボディの裏面には丸みはありません、フラットです。

イメージ 7

音は、先ほどから、示していますが、
4~6弦のベースは、
Gibson J-50、すなわち、
「ささやかなこの人生」
などで、弾いていた、
ジャラジャラした、ボディは、ひょうたんを、平べったくしたような、
かなり、大き目のボディの音です。

1~3弦は、
マーチンD-28系とでもいうのでしょうか、
比較的、キラキラした、音色が特徴的な印象です。
そのあたりが、マーチン研究家、塩崎氏の
思い入れなのかもしれません。

つまり、ベース音は全く、、マーチンD-28なんかとは異なる、
乾いて、図太くて、激しいです。

いうなれば、
Gibson J50とMartinD-28の組み合わせ。
そこに、フローレンタインカッタウェイのスマートな、美人のデザイン。

Gibsonのアコギと言えば、J-45
Martinのアコギと言えば、D-45
ですが、
そのワンランク下というか、
決して、高価というほどではない、
定番の選択肢で、
手作りのノウハウを踏襲し、
職人による決めの部分の施工とチェックを保ち、
工場生産できるところは、工場で量産し、
サダチルのような、
マチュアが、
背伸びして、
フィンガースタイルのプロが、オーダーするルシーアと、
同じような音色を堪能できる、
満足度を得られる、
ギターなんだ。

Santa Cruz Guitarのブランドは手に入らなかったが、
そこから、いろんな、ギターのルシアーさんの知識も得て、
ようやく、
Yassの使用ギターに近い、音色と形の、
フィンガースタイル、
両刀いける、
まさに、
フォーク・ソング・バーなんかで、
弾き語りに適している。

サダチルが、サダんま時代に使用していた、
Ovation Super Adamsa

イメージ 8

にも少し似ている音色ではある。

このギターの、1~3弦を、キラキラさせたような音色を想像するとわかりやすいかも。


俺が、生ギターに、衝撃を受けた、
中学生のときの、
「22才の別れ」のイントロ、
そして、そんな70年代フォークのアーチストの
ライブ映像を見たり、聴いたりすると、
当時は、
繊細な音というよりは、
どちらかというと、
ジャラジャラ系の音で、
ライブでの迫力を、フォークギターで、演出していたように思う。
井上陽水の「心もよう」、「傘がない」
も、Gibsoのアコギで、ジャラジャラして、唄っていた。

かぐや姫、拓郎も、野外ライブで、
ジャラジャラから入って、
静か目の「神田川」、「旅の宿」で、しっとり聞かせたり。


アコギ1本で、
ジャラジャラで、
「1億の夜を超えて」
「Dream Dream」
とかで、入って、
終盤、
静かな曲、
「海辺にたたずんで」
「いくつもの星の下で」
で締める。

かくして、コツコツ貯金しながら、
ようやく、
憧れの
フローレンタインのギターを手に入れた。