どんよりと曇った日。
この日は、遠足となった。
船のような形をした1両目の電車の乗り込んで、
何やら、浅草の花やしきのローラーコースターのような、乗り物だった。
レールは、がたがたした、岩壁を集めて、敷き詰めた道だった。
ようやく現地へたどり着くと、
トイレに行きたくて、探した。
落ち着いたんで、レストランで、食事をすることにした。
そして帰路につくことになったんで、またトイレをしておこうと思い、
向かった。
幸い、入口が全部別れていて、たくさんトイレが並んでいた。ラッキー!
しかし!
次から次へと、開けても、開けても、
トレイには、仲間たちの洋服がハンガーにかかっていて、
ここは、クローゼットに利用しているのであった。
やむを得ず、我慢することにし、ガタガタの岩壁を敷いた元来た道を、
船のような先頭車両の電車にのり帰ってきた。
自宅のベッドで寝ていると、
また{おい起きろ}
と、俺を起こしに来る、奴の気配。
なかなか起きないと、
ベッドの脇をドンドン叩いて、起こそうとする。
今日こそ、いつも俺を叩き起こす奴をつきとめようと、
「お前は一体誰なんだ」と、
何度も叫ぶが、寝起きで、思うように声も出ないのだが、
叫び続けると、
背の低い黒い装束を来た男が、佇んでいた。
よく目を凝らしてみると、
俺がテニスラケットにストリングを張る機械を、
雨が続いているため、部屋干しの物干しがわりに、
干していたウィンドジャケットだった。