テニスのラケット弁慶の界隈で、ここ数年、話題になっている、
このマレー、HEAD社のRADICAL Proと公表されている使用ラケットが、ラケットマニアの間で、話題になっている。
・実は、プレステージで、ラジカルのペイントをしているのではないか?
・ラジカルなのに、なぜ、プレステージの部品であるキャップグロメットと言うストリングを通す専用の部品が、装着sれているのか?
と。
グロメットとは、ラケット面のフレームに、糸を通す穴があるのだが、そこに、直接、糸を通すのではなく、柔らかいプラスチックで出来たパーツが、フレームに合体され、その穴に、糸を通す仕組みなのだ。
ところが、HEAD社のフラグシップモデルのプレステージという機種にのみ、使用されている、キャップグロメットという、ラケットのフレームをそっくり、カバーのように覆ってしまう特有のグロメットがあるのだが、マレーのラケットは、ラジカルという機種にもかかわらず、なぜ、キャップグロメットが付いているのだ?というのが、多くの波紋を呼んでいる。
今日は、その疑問を紐解いてしんぜよう
1.まず、商品は、コレ!
今回は、RADICALシリーズで、マレーのよりも少し、重さの軽い、
RADICAL MPで、この黒い、キャップグロメットへ変更を試みます。
2.もともとついている、白い、普通のフレームのくぼみ装着しているグロメットをはずす
3.グロメットを外すと、このように、フレームの穴があるのがわかる
4.キャップグロメットのパーツはこのように、5つからなります
5.まずは、このサイドの短いグロメットを先につけなければなりません。
実は、これが、プレステージのキャップグロメットと一番の違い
6. サイドをつけたら、この長い、キャップグロメットで、フレームの半分を覆います。
7.横のパーツ装着済のところに、こうして、フレームの上から半周分程度のキャップグロメットをかぶせていきます。
8.結構、キツキツなので、途中、このように、なかなかフレームの穴から、グロメットの突起を出せなくて、力や専用の道具が要ります。
9.さあ、装着完了、このように、フレームをすっぽり、覆ってくれます。
10.真横から見ると、こんな感じです。
ちょうど、WOWOWで、テニス中継やってました。
11.参考までに、プレステージ用のキャップグロメットとは、このように、長いグロメットが半周分のを2つつければいいのです。つまり、今回のラジカル用のグロメットとは、プロプレーヤーズ・キャップグロメットという製品で、プレステージのものと異なります。
実は、昔から、プレステージのキャップグロメットをラジカルに流用するケースはあったのです。
元々、プレステージは、ストリングの縦横の掛け目が、縦18本、横20本です。
その昔、アメリカのアンドレ・アガシという名選手が登場し、HEAD社は彼の使用ラケットとして、ラジカルシリーズを制作したのですが、そのときのラジカルのストリングの縦横の掛け目も、縦18本、横20本だったので、プレステージと互換性があった可能性はあります。
しかし、アンディ・マレーの使うラジカルシリーズは、
縦16本、横19本のため、キャップグロメットとは、穴の数が一致しません。
それで、ラケットマニアの間で、多くの疑問を呼んでいたのでしょう!
ところが、今、HEAD社からは、正規の部品として、
アンディ・マレーライクに改造できるように、
プロプレーヤーズ・キャップグロメットというのが、
販売されているのです。
12.キャップグロメットを1周分装着完了
13.さあ、後は、ストリングは張るのみ。
キャップグロメットとこすれて、ストリングに傷がつきやすいのでご注意
14.張れた!
やはり、カッコいいですね。
因みにスペックへの影響ですが、
バランスが、315mmという、トップライト設計のラケットが、
330mmぐらいの、トップヘビーに変わります。
しかし、このほうが、スイングの際、ラケットヘッドが遅れて出るので、
手打ちになりにくいので、正しいホームで、スイングする習慣が身に付きそうな気がします。
ラケットそのものは、スライスサーブには向いている気がします。
また、フレームの素材のグラフィンは固いです。
衝撃には注意を。
今度、グラフィンタッチという少し、柔らか目の素材のものが、出ると予想されますので、
肘や指へ負担の気になる人には、そちらを購入するのがおすすめです。
では最後に!
北海道産、はだてのウニで、祝杯
ウニと言えば、小川商店か、はだて水産に限ります。
ラケットにこだわる者は、きっと食べ物も拘りますんで、
施工後の祝杯も忘れずにね!