一年前に、購入した、半分手づくりの、ギター。
年明けから、少しずつ、
１弦12フレットの鳴りが、悪くなったので、
修理となった。
トラスロッドで、調整しても、いい状態にならなかったんで、
恵比寿の販売店へ持ち込んだ。
ギターは生き物で、
木でできているから、
季節に」よる伸縮が生じるのは、
どのギターも同じと思いがちだが、
材料である、木を、寝かせたものを使えば、
ある程度、伸縮は押さえられるわけだ。
まあ、しかし、今回、買ったギターもなかなかのシロモノで、
弾きやすいし、無事、メンテを終えて、
返ってきてほしいものだ。
寒くなって、急激に、コンディションが悪くなった感じだ。
さあ、その帰り道、
上野の白山眼鏡店へ、立ち寄った。
ジョンが、丸メガネ以降、来日して、オーダーしたという、
暗殺後、発表されたアルバムのジャケットの
シーズン・オブ・グラス
に使われた、血の付着した、
クリアフレームのジョンの最後の、メガネ。
同機種で、色違いを３種オーダーしたというではないか？
しかし、その「メイフェア」というメガネは、もう生産していない。
今日、数人いる店員の中で、一番、ベテランそうな人に、
「メイフェアは、まだ、創っていますか？」
と聴くと、
丁寧に、
「もう生産はしてないんです。強いて言えば、このフレームと、このフレームの
中間ぐらいのデザインです」
と、２つ、メガネフレームを並べてくれた。
音楽以外にも、
ジョン・レノンという人は、
ファッションというか、
後々の世代に、
いろんな影響を与えた人だと、
改めて、思った。
俺自身、近年、使用しているメガネは、
いずれも、低価格のメガネだ。
ＪＩＮSは、機能に優れ、
PC用のブルーライトカットなど、
生活の一部に入り込んでいる。
そういった意味では、
ファッショナブルに、メガネ、サングラス、なんてのは、
近年の発想からはそれてしまうのかもしれない。
でも、今日、修理に出したギターも
ほぼ、１点ものだし、
白山眼鏡でみた、
ジョンのメイフェア類似のフレームもきっと、
１点ものに近いものなのだろう。
あらためて、名もなき花とうのか、
多くの人が手にいれるものでないと知りながら、
それを創り続ける、
職人さんが、
ギターもメガネも同じで、
本物はこれだけ、みたいな、
１点物の価値を、
今日は、垣間見た・
