サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

Upside Down

Nobody loves you when you're old and grey

Nobody needs you when you're upside down

Everybody's hollerin' 'bout their own birthday

Everybody loves you when you're six foot in the ground

「Nobody Loves You (When you're down and out)」アルバムWalls and Bridge" by John Lennon

大学浪人時代に、ジョン・レノンのソロアルバムを、駿台予備校の帰りに、Disk Unionで、月1ペースで買っていた。なまじ、進学校に受かった結果、高校時代は、学校主体ではなく、予備校や部活中心のようで、特に、学校という存在は味気ない場所だった。
ジョンのソロアルバムで、変わったジャケットの「ウォルズ&ブリッジ」というアルバムがある。

イメージ 1


表のジャケット


イメージ 2
 

表ジャケットは、このように、めくれるようになっている



イメージ 3
 

裏ジャケは、グラサンをいっぱいつけたジョン


シュールさ、前衛さを兼ね備えた世界。

収録曲も変わった作品が多く、不思議な世界を匂わせつつも、ジョンのどこか強いエネルギーを感じる。

1曲目のGoing Down On Love(邦題 愛を生き抜こう)
5曲目のBless You
そして、
11曲目のこの詞のNoboy Loves You

この詞にあるとおり、人間てのは、
うちひしがれているもの
有頂天なもの
気が動転しているもの
に対し誰も、必要としてくれない、そして、
地下深く眠るときに、初めてみな愛してくれるだろう
と語っている。

仕事ができる、地位がある、学校で成績がいい、恋人がいる、大切な家族がある、
何もかもが裏を返せば、人を蹴落とした結果得たもの。
だから、敵がいてもおかしくないんだ。そっぽ向かれても当然。

浪人時代は、週末、予備校が終わると、六本木のマンションで、高校時代の愚連隊で、
寝泊りし、夜はディスコへと繰り出し、日曜日の朝まで、ボケっと部屋でテレビなんてことしていた。
あれが、一番の青春だったかもしれない。

浪人という特に、社会的な所属がなく、どこかで働いてもいない、
自然人の時間を過ごしていた。

この3連休は、初日はスタジオ練習して、そのまま居酒屋で、飲んで、ライブ会場で、
完全燃焼。
2日目は、4時間テニス。
真夏よりも暑くて、汗がとまらないし、いまさらながらに日焼けして真っ黒。

3日目にして暇な日がきた感じだ。

しかし、この詞のような内容では、一所懸命やってることが悪いみたいだね。

で、昨夜、元巨人軍の高橋善正(良昌と名乗ったこともある)というピッチャーが、
中央大学の監督になったという特集を見た。
彼は、巨人には在籍4年で、もう引退間近の頃。時代はV9時代にリリーフが主だった。
見た目もカッコ良くなくて、人気もなかったろう。
しかし、移籍前の日拓では、完全試合を達成、新人王、そして、東都大学野球中央大学時代には、最多勝利の記録保持者。
その男が、今、低迷する中央大学に戻り、監督を務め、再生に貢献している。

高橋善正流5ケ条の改革の一つに、
ブルペンでうまくなったやつを一人もしらねえ」とある。
必ずバッターを立たせて練習をする考え。

音楽だって家で練習なんかしてたってしょうがない。
表に出て、人前で練習をしないと。

だから、俺は、あの路上の連中は、立派な姿勢だと思っている。
何はどうあれ、外で、自分の歌を演奏しているんだから。

テニスだって、ただの練習してたってしょうがない。
試合にでないと。

何のつもりで、音楽やテニスをやっているのか、その目的がはっきりしないから、
ライブで失敗したとか、試合で、ミスして負けたとか、簡単に終わっているんだ。

政治だって、経済だって、評論家が議論してたって何にも改革なんて、できやしない。
政治家こそ、民間のセールスマンみたく、一件一軒、国民の家回って、
自分が総理大臣になったら、こんなに良くなりますよと、売りこむべきだ。

おそらく、今から一年間総理大臣が空席でも、日本は何の変哲もないだろう。
いかに、民間がいろんな苦労を背負っているかがわかる。
民営化により、内需拡大を図り、失業率を抑止してきた政策が、
今、逆に、政府の役割を薄くしてしまったのだ。
いろんな町が破たんし、合併したりして、
不幸なわが祖国ニッポン。

一部の豊かな層と、生活に動転するものが入り乱れて、
Nobody Needs You!といつか見放されていくだろう。