サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

マークI

インナーウェアを着用し、体を固定し、出社。
なるほど、確かに、軸がぶれない。
バットスーツというか、大リーグボール養成ギブスといったところか。
きつく、締め付けられ、じわじわ馴染んでいき、楽ではあるが、
この季節には、暑い。いくら、クール加工されていても、長時間は無理だな。
あれか、水泳のSPEED社のスイムスーツみたいな感じだ。
 
国難のさなか、昨日も、NHKで原発の新たな分析が放送された。
約50年前のことだったそうだ。
低価格、コンパクトな原発の格納容器を実績もないまま、
福島に、アメリカのGE社が建設をした。
スリーマイルなどとは、違う小さな建造物だそうで、
耐久性のもろさは、指摘されていた。
 
アメリカでは、このマークIは、主に、大西洋側の、
ほとんど津波などこないところにしか、存在していない。
弱点は、小さな容器のため、冷却機能が、貧弱だったこと。
電源を失えば、すぐに、燃料棒が、水面からむき出し、炉心溶融までの猶予は、
8時間程度しかないものだったという。
 
そして、圧力を逃がすためのVentは、政府の判断が遅かったため、
水素爆発に至ったという。
 
また、1980年頃に、緊急事態に備えて、発電装置も、
地下に1つと、海側に増設という、全く、津波を想定していない、
津波の餌食になりやすい位置に設置されていた。
 
50年前に、そもそも、この、ケチくさい、買い物をしたことが、
戦後、最大の国難の要因であるといえる。
 
自分の技術でないと、解決は難しいだろう。
開発したアメリカの当時のエンジニアでさえ、
当時から、危険性を訴え、自ら、会社と争い、
そして、退職したと。
 
今、いろんな技術が、外国勢によって、保たれている。
一方で、日本の有名なIT関連企業を辞めて、
海外へ就職し、その技術を提供したとたんに、切られるケースもあるという。
 
日本は、空洞化してしまった。
物も、それを作る技術も、皆、近隣のかつては、日本より数段出遅れていた国々に、
吸収され、バージョンアップされて、追い越されていく現実がある。
 
今日、経済の侵略者日本は、新たな敗戦の歴史を刻んだのではなかろうか。