どんよりとした、空。
2人の小さな男女の子どもが、駅の近くの歩道橋で、遊んでいた。
一人は、俺の娘だった。
数分後、俺は、歩道橋まで、娘を迎えにいった。
すると、子供の姿はなく、
ヤクルトおばさんが、持っているような、グレーのクーラーバッグに、
俺の娘だけ、詰め込まれていた。
娘をバッグから救い出したが、男の子はどこへ行ってしまったのかわからなかった。
これは、誘拐未遂と俺は、推測した。
すぐに、歩道橋を降りて、タクシーを拾い、亀有駅へ向かうよう、運ちゃんに指示した。
人の良さそうな年配のメガネかけて、薄い白髪で、
「へい、わかりました」と飛ばした。
すると砂利道の工場地域へ入っていき、
周辺の建物は、■■金、銀の四角いモニュメントの壁で覆われた、変わったデザインの建物ばかりだった。
運ちゃんが、ハンドルを誤ったか、その建造物にぶつかりそうになり、
急ブレーキをかけた。
「あ、すいません」と言って、
ぐるりと、工場地帯を回りながら、入口のある建物の前で停車した。
そして、娘が、暗黒集団に捉われてしまい、
俺だけ、タクシーに残されていた。
少し時間がたつと、
俺は、夜明け刑事になりすまし、工場へ入って行き、
娘を助けだそうとした。
しかし!
その必要はなかった。
娘が、成人していて、白衣を着て、注射器を持ち、
暗黒集団相手!に、ナント!
「毒針を射すよ!」
と逆に脅しているではないか?
その後の部分は覚えていないが、
おおよそこんなところで、
目が覚めた。