サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

渋谷で4:30~雰囲気を変えてきたね


雨も上がって、土曜日を迎えることができた。

一年振り、鈴木康博Yassのライブへ出かけた。

スカイツリーが出来てから、押上駅を利用することが多くなった。
渋谷へ直通というのが、メリットだ。

オフコース(OFF Course)以来、デビュー45周年。
中学時代、英語の塾で、
of courseを、off courseと書いてしまい、
塾の講師から指摘されたほど、
オフコースが、「さよなら」のビッグヒット前の、
「眠れぬ夜」、「愛を止めないで」あたりから、
のめり込んでいた。

当時から、小田よりも、Yassの、美しいメローな曲、
「汐風の中で」
「いくつもの星のしたで」
などが好きだった。

一方で、AORのような
「一億の夜を超えて」
「SAVE THE LOVE」
なども、
当時の5人編成となったバンドとしては、
重要な、ノリのいい曲だったといえる。

今宵のライブは、
そんな一夜のロックショーでもなければ、
オフコース時代の懐メロでもない、
新しい、鈴木康博自身が、ステージにいた。

「この先の道」
という最新アルバムからの曲を中心に、
ステージを盛り上げていく。
昔のヒット曲はむしろ、
リラックス感に浸るかの様子にさえ思える程度の演奏で、
新曲を本気で、披露しているスタンスが、力強く思えた。

去年までの、
・昔、小田とどうのこうのいうMC、
・小さなライブハウスでも、全国制覇、
・まだまだ大丈夫です、
だとか、そんな態度は一切見せず、
これからの自分を出したのが、
「この先の道」
というアルバムなのかもしれない。

アルバム挿入歌でも、
ギターコードを60個も使う曲があるという。

なるほど、俺なんか、10個とコードを使わない曲がほとんどなのに。

いや、ホント、今回のYassのステージは、
強い男が、立ちはだかっていた。
「67歳だけど、これからもっと何かを背負っていかなければいけないものがある」
と、頼もしい、男の姿があった。

2年前のSELECT30のアルバムのツアーのときは、
「たどりついたぜ30年」
というちょっと、お茶目なツアータイトルにもかかわらず、
記念すべきステージの最後のほうで、
ほんのり、涙をぬぐう仕草を見せた。

そして、去年のライブでは、
幾分、オフコース時代からのファン層に合わせた、
方向性が強かった。

そんな時期を通り過ぎて、
己のこれからの道、
年齢がどうとかじゃなく、
還暦過ぎたら終わりではない、
まだ背負うべきことがあると、
そんな1人の男の覚悟が感じられるステージだった。

あっと言う間の2時間だった。
Yassのステージは、飽きることがないのも魅力だ。

アンコールで、
海辺にたたずんで
をギター1本で披露してくれた。

寂しげな曲だが、
60歳のときに、
還暦を迎えた自分の思いをつづった大事にしてきた曲だという。

俺も、この曲は、Yassがソロになってからの歩んできた道で、
いろんな思いのつまった曲だと思えてくる。

そして、過去の栄光、懐かしソングで、終わりではなく、
「この先の道」があるんだと、
まさに、大きく、道しるべを変えて、
これからも歩んでいく強い意気込みの出ていた、
音楽への取り組み姿勢は、
強い男を見習わなくては」とさえ思わせてくれた。

心が折れたり、弱気になったり、していませんか?

景気は相変わらず悪いし、世界中、自然災害も増えて、
地球温暖化の脅威も、絵空事ではなくなりつつある。

日本の超高齢化社会は、孤独死しかないんだとか、
自暴自棄になっているには早すぎる悟りではないでしょうか?

んー、いい意味で感化されたようだ。