何か目的があると、
酒なんていらないのかも。
振り返れば、何年になるかな。
日曜日に魚を自分で選んで、
いろんな酒飲むようになったのは。
太刀魚、赤貝、アオヤギ、ミル貝、
鯛のあら、ししゃも、アカイカ、
カジキ、うに、マグロ、ほたるいか、
柳カレイ、ワカサカレイ、サザエ、ふぐ、
きりがない。
八海山、雪中梅、菊水、ビール、
タカラカンチュウハイ。
これらが、サダの心を埋める夕飯だった。
思えば、食事に時間をかけて、
1人ぼんやりテレビを見て、酔って眠くなるまで、
飲んでいた。
しかし、今夜。
マグロ、子袋ねぎあえ、など買ってきたが、
なんか、脂がきつくて、食うきしねえ。
さしみの皿に、マグロの脂が光った。
んー、もういらん。
ビールもすすまん。
それは、今、俺は何かをやろうとしているからだ。
今日も、テニスの試合があったが、
寒さと昨夜の飲み会、足痛で、出場せず。
とにかく寒かった。この冬一番。
だが、上野公園の入り口には、さくらのつぼみが見えていた。
とりあえず、テニスの試合はやめて、何か怠け癖からは開放されていた。
食うこと、飲むことしか、なんか癒される場所がなかったんだ。
そして、仲間とその行為を共有しようとしても
それは俺のわがままだと思った。
それよりも、
何か目的に向かっている自分に
お疲れ様という感じで、飲み会なんてのはあるべきなんだろう。
いやあ、自分の癒しを求めすぎたんだ。
それよりも、自分の目的を見つけ、
進むことだったんだ。