GW前に、ブログを書いたきりで、気が付きゃ、6月。
巷では、殺人事件だの騒動が絶えない中で、
何もこれといった出来事もなかった5月は、平和に過ごせたと言っていいだろう。
今年ももう半分に差し掛かった。
2,3か月前に、TBSのメトログという番組で、
お笑いのみやぞんが、
入谷のギターショップを紹介していた。
こんな近隣にあったのかと、思うほど、気が付かないたたずまい。
毎日、自転車で通るのに、わからないものだな
俺の通っていた中学のすぐ近くだったが、
当時は、もちろん、この店はなかった。
その楽器店で、インストア・コンサートがあるというので、足を運んでみた。
クラッシック・ギターのデュオで、スペインから初来日だそうだ。
ほぼ無名と言っていいだろう。
演奏曲は、原曲はオーケストラの曲を、ギター二重奏に、アレンジしたもの。
知らない曲ばかりだが、
そのギターのテクニッtクは見事だった。
型にはまった弾き方をせず、
ハーモニクスは、5フレや7フレだけでなく、
別のフレットでもそれっぽい音を出すために、使いこなす。
細い棒で、弦を鳴らす場面の曲の演奏後、MCで
「不思議な棒は、ただの鉛筆です」
と、演奏中、客の目線が、一気にその不思議な棒に向いていたので、
説明してくれたようだ。
MCはすべてスペイン語だったので、
通訳付きで、なかなか、入谷の目立たない楽器屋さんにしては、
きちんとした進行だった。
クラッシックギターの工房がたくさんあるスペインで、生まれ育った、
アーチストだからこそ、伝えられる
本場の伝統とギターの音色。
CDは自国から持参したようで、当然、世界発売のようなものではない超レアものなので、
購入し、サインしてもらった。
本職は、研究者のようだ。
それにしても、ギターが上手だった。
最近、アメリカのギターメーカーの老舗、
Gibsonが経営破綻に陥ったと聞く。
エレキギターを中心とした、
音楽の時代が陰りを見せているという声も。
100年、200年も前に作曲された曲を、
自身の研究テーマである音楽史と並行して、
得意のギターで、再現し奏でる伝道師のような2人だった。
トラディショナルな世界に、
今日は、一歩、足を踏み入れたようだ。