現役サラリーマン最後のGWが始まったぜ~。
大谷翔平!ブルージェイズへ移籍の声もあっただけに、大ブーイングの打席。
第7号ホームランをかっ飛ばしてくれたぜ!
華々しいGWのスタートを飾ってくれた。
一方で、昨日、スキージャンプ 笠谷幸生さんご逝去の訃報が舞い込んだ。
札幌五輪のとき。サダチルシアは小学校1年生だった。
「スキージャンプの選手になりたい!」
というと、親から
「小さいうちからやらないとなれないよ」と。
小学一年なら十分、小さいと思ったがね。
今のV字型のフォームでない、板をそろえないと減点の時代だった。
当時のインタビューが流れたが、謙虚な発言で、普通の人というイメージだ。今どきは、アスリートはタレント化し、派手なパフォーマンスをインタビューや会見でする時代だが、笠谷さんの言葉は、意外にも重く感じた。
Q「外国勢強敵は?」の問いかけに、
A「参加する選手みんなです」
Q「すべてがライバルですか」
A「ジャンプは相手を倒すわけにはいきませんからね」
Q「自分との闘いということですかね」
A「それに勝った人が勝つんじゃないですかね」
と、厳しい戦いに挑むという覚悟と時折、少しだけ笑みを浮かべるダンディな人だと思った。
小学生だった俺は、当時のインタビューなどどうでもよくて、笠谷が飛ぶ場面だけが見たかったから、知る由もなかった。
「ジャンプは相手を倒すわけにはいかない」
まさにオリンピックは平和の祭典というところも、外していない、笠谷選手の言葉。
当時のスポーツの世界なんて、俺なんかが学生の頃よりも、先輩後輩の上下関係とか、体育会系特有のビシビシしたシゴキ!みたいな厳しい世界を味わったかもしれない。
しかし、笠谷さんのインタビューに答える姿は、冷静で、相手を罵倒するような素振りはなく、今どきのハラスメント行為を繰り返す、政治家、企業経営者や組織の長、学校教師、徒党組んだワルたち、そんな下劣な人類とは、異次元の人のように思えた。
スキージャンプの美しいフォーム、新聞の写真を切り抜いてとっておいたものだ。ジャンプ台の上からの写真は、まるで、観衆の中へ飛び込むようなアングルに見える。
そして、着地のときのテレマークも、ハクチョウが、空から着地するときのように、音も立てないのではなか?というぐらいスマートで、とても美しい。
その後、海外の選手たちが、V字ジャンプをやり始めたころは、距離は出るが、飛型点は低かった。が、いろいろルールや採点方法も変わって、今では、V字当たり前で、板を揃えて飛ぶ選手は皆無となった。
GW突入前の帰り道、スーパーへよると、無料で缶チューハイを配っていた。
アサヒの新商品のようだ!酒はほとんど飲まないのだが、せっかく配ってくれたので、受け取って、近隣の仲間にLINEで、「無料で配ってるよ」と書き込みをした。飲料メーカーも必死のサービスをして、ライバル会社に差をつけようというところなのだろうか?
なんか、幸先のいいGWのスタートがきれそうな予感だ!邪魔しないでね、ハラスメント行為をシナイでください!そんな不安も過(よぎ)るのはなぜだろう?
「勝つということは、相手を倒すことではなく、自分に克つこと」
それを誤解した下劣な者たちが、「自分以外の他者を倒すことが勝つこと」という解釈をしてハラスメント行為をしているのだろう。
笠谷幸生さんの名言、オリンピックをとおしての平和への祈りのような言葉だと、改めて、敬意を表するとともに、ご冥福をお祈りいたします。
by サダチルシア