今年も残り僅かというところで,ネットショッピングが続いてしまった.注文履歴を見ると,5月の自粛以来,Amazonでの買い物はしていなかったようだ.節約というよりは,コロナで配達員との接触も避けていたのだ.
これは,5枚組のパコのアルバム.値段も3059円と,お得感がある.
5枚とも紙ジャケ入りで,CDケースには入っていないが,英語やスペイン語で書かれた解説等を読んでもわからないので,何はどうあれ,廃盤が増えてきているパコの作品の,音源を入手することが,重要である.
↓これは,5枚分を収めた外側の硬いケースである.
そして,5枚を横に並べるとこのように...
左から,
El Duende Flamenco De Paco De Lucia (1972)
Fuebte Y Caudal (1973)
En Vivo Desde El Teatro Real (1975)
Almoraima (1976)
Plays Manuel De Falla (1978)
の5枚.
中でも,ライブ音源の「En Vivo Desde El Teatro Real」は貴重だ.
スペインの王立劇場で,パコデルシアがフラメンコギターを演奏したわけだから.
レコーディングされた音源と,ライブとでは明確に価値が違う.
洗練されすぎたレコーディングの演奏よりもやはり,
ライブのパコの演奏の方がいい.
ビートルズもライブの方が明らかにいいと思うので,自分は,ビートルズのオリジナルアルバムは1枚も持っていない.海賊版のライブ録音しか持っていない.
「Yesterday」も,レコードだと渋くてかっこいいけど,当時のビートルズのライブでの「Yesterday」は,ジョンレノンが,イントロをセミアコで,ボロン,ボロンとコードを弾き下ろすだけのパターンと,日本武道館のときのように,タンタンタンタンタンタリラリタンタンタンタンと細かく弾くバージョンがあるんだ.
どちらもレコードでアコースティックギターで1音ずつ弾くのとは明らかに異なる.手抜きのようにも思えるが,このライブの「Yesterday」の方が,俺は好きだ.
上記の「En Vivo Desde El Teatro Real」には,8曲しか収録されていないが,
YouTubeで,CD未収録の音源があったので,リンクしておきました.
ここには,「Almoraima」も収録されていて,正規レコーディングのイントロのアルサプーア奏法の部分は,無く,Aメロから演奏を始めている.
まさに,フラメンコとは,ファルセータの結集であり,
そのときのアーチストのおもいついたフレーズでいいのだな,とさえ思えてくる.
パコの作品は,他のフラメンコギター奏者の誰よりも,特徴的で,リズミカルで,聴いてて面白い.
Paco de Lucía - Concierto en el Teatro real (versión diferente a la del disco)