サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

正やん濃度200%!~すげぇータイトルだ~

毎年恒例、伊勢正三バースデーライブが、去る11月11日(土)に、サダチルシアの自宅からほど近い、モーツァルトホールで、今年も、執り行われた。

会場30分前に現地入りし、限定グッズのゲットに走った。

政治家の小野寺五典氏が、列からはずれたところで、電話をして、別の入り口から、早々と、入っていく姿が見えた。正やんと交流があるようだ。

いよいよ、午後4時に会場!

今回またしても、ニューライブCD 「still more」34曲入りの作品が発売されたのが目玉だ!そして、CDの隣の正やんチャーム、右のポストカード付。これら特典は、ネットとかでは、別の特典だったり、何も付いていなかったりするし、チャームは数量限定なので、早めに現地入りしたわけだ。

2年前にも「THE 伊勢正三」4枚組60曲のライブアルバムが発売され、さらにCDに付いていたハガキで応募すると抽選で、もっとマニアックな音源CDが当たるという企画だったが、俺はハズレだった。

そして、今回、まだあるよ!というか、正やんのオフィシャルサイトでは「だからこそもっと!」という意味だそうだ。

俺的には、この「still more」で注目していたのは、「渋谷川」という曲。

Bonus Tracs@shoyan「手作り」demo song
とある。

このうちの1曲「渋谷川」は2015年に、女性2人組ユニット「やなわらばー」へ、正やんが、書き下ろした曲だ!

そして、その年の11月、まだ、バースデーライブというタイトルではない頃、同じモーツァルトホールで、伊勢正三押尾コータローとのコラボライブのときのサプライズゲストで、やなわらばーが登場し、披露された。

「still more」には手作りdemo songとあるので、シンプルなギター弾き語りで、録音されている。そして、注目したいのは、歌詞が異なるところだ。

まず、大きく違うのは、

1コーラスと2コーラスの歌詞がそっくり順番が入れ替わっている。

そして、

・一部、表現が変わっている、

・大サビが無い、

という相違があった。

秋の終わりに、ちょうどいい感じのしっとりして、センチな正やんワールドたっぷりの曲だ。

オフィシャルサイトの宣伝やCDの梱包のシールには、「正やん濃度200%」とある。

まさに、少しずつ、ジワジワと濃度の伝わる、バースデーライブだった。

風時代の曲から始まり、代表曲を数曲演奏後、ソロになってからの後期の曲というか、1993年シングル「ほんの短い夏」以降の曲と、椅子にかけて、この「渋谷川」が演奏された。この日のライブは、あまり、緩急をつけずに、ゆったりとした時間が流れているような空間のように思えた。

本編最後は、ここ数年いつも「君と歩いた青春」で、今年もそうだった。去年までは、この曲聞くと、ジーンと染みたが、最近、高校時代の学友たちと、来年の還暦に向けての企画で連絡取り合っているせいか、さほど感傷的にはならずに、今なお、高校時代の仲間と交流があることが現実的にあるせいか、思い出じゃないなんだと、思えている自分に気がついた。

アンコールでは、「ささやかこの人生」で、総立ちとなった。昔は、ノリノリの曲やっても、座ったまま聴いているようなコンサートだったが、皆さん、殻を破り、はじけてきたのかもしれませんね。バックミュージシャンの細井豊氏の音頭が、うまく引っ張っているというのもあるだろう。

そして、どこからともなく、「Happy Birthday To You」の歌声が、観客席から始まり、この日のクライマックスは、ここだったかもしれない。

正やんもふざけて、喉をうるおす水のおいてあるテーブルのおしぼりで、涙をぬぐう素振りをし、笑いをそそった。伊勢正三氏自身が、殻を破ってきたな~という感じがした。72歳という年齢などと無関係に、人は、じっくり時間をかけて、殻を破る人もいれば、若い時に、パーっとはじける人もいる。かぐや姫、とメジャーなフォークユニットでやっていたにも関わらず、どこか地味というか、派手なパフォーマンスをしないイメージの強かった時期が長かったが、50代後半ぐらいから、少しずつ、ステージでのパフォーマンスが、芸能人っぽくなってきたなという印象を受ける。

もちろん、若い頃の、大人しい感じの正やんだからこそ、愛着が沸いたというファンも多いことだろう。

今回の「still more」のツアー用Tシャツも販売されていたが、デビュー50周年のTシャツを購入した。着ないで、額縁に飾るのにいいかなと。

毎年、書いているが、夏が終わると、急に時間が経つのが加速し、あっという間に、秋が終わり、寒い冬が訪れ、一年が終わっていく。

俺も、72歳になるころ、あのぐらい元気でいられるだろうか?と心配になってしまうこともある。高校1年の夏、風解散から一年後、日本武道館での伊勢正三ソロコンサートから、追いかけて、43年が経過した。

still more」(いっそうの)という意気込みを自分自身が持たなければと思った。

そして、渋谷川正やんらしい、サウンド、いつも心に寄り添ってくれるとてもいい歌だった。

                          by サダチルシア