今夜は、かなり暑いぜ!
なんか、モヤっとした暑さ、エアコンの室外機から出てくるようなそんな風が、
我が城下町には吹き荒れておったぞ。
Uターンが昨日あたりがピークとならば、
今日から営業の店は、優良店。
お盆、昔は、どこも休みで、それこそ、作り置きのおかずを冷凍していたのを、食わされた時代のサダチルではあるが、今じゃ、そんなときこそ店を開ける店もある。
サダチルの中学時代に過ごしたこの町。
もうすぐ、同窓会もある。
先週のワッツアップの帰りに立ち寄ったラーメン屋が、病み付きになりそうだ。
ここ数年、みかける、油そばというヤツ。
LAWSONでも、たまに販売されていた。
おっかなビックリ、食すまでは時間がかかったが、
ごひいきの、つけ麺屋でも最近のこの手の新メニューを出したので、
慣れてきた。
今宵は、無性に食いたくて、立ち寄ってしまった。
31年前、サダチルはこの町で中学生だった。
学ラン着て、真面目な勉学に勤しむタイプで、
遊びごとなどしない品行方正な学生だった。
そんな、馴染みの町に、前から気になるラーメン屋「油そば」と書いた看板が、
なかなか、通り過ぎても暖簾をくぐれなかった。
やはり、中学生の思い出を壊したくないからか。
感慨深いね、この町で、生ビール飲んで、
ラーメン食ってる自分が。
喫茶店に、入ることすら許されなかった、中学時代。
そんなオドオドした気持ちも沸いてくるのが、この町のいいところだ。
このラーメン屋の向かいの魚屋の息子は一学年上で、
「あいつさしろ」とか、うるせい野郎だった。
隣ので、ラーメン食ってる年下の客は、皆、きっと
サダチルの通った中学の言わば、かなり後の後輩なんだろう。
ぶらり、サンダルひっかけた姿で、暖簾をくぐって来た。
いつまで経っても越えられない壁。
それは、未来ではなく、俺の過去にある。
楽しくて、どこか辛くて、初めて恋した人に苦しんで、そして、今も、忘れられなくて。
一番、やることなすこと、新鮮で、衝撃があって、
あの3年間が、その後でくわす出来事の全てだった。
そう、その後はただ、同じようなこと、似たような想いを、違う人と、
繰り返すだけで、初めて出くわしたのは、
あの3年間に凝縮されていたから。