タクシーに乗り込んだ夜。少し、
怖面で、
腕っぷしもよさそうな運ちゃんだったから、黙ってると、
怖面で、腕っぷしもよさそうな運ちゃんだったから、黙ってると、運ちゃん「今日はあったかいね」
と、バックミラー越しに、軽く話しかけてきた。
サダ「昨日よりはいいね、この時季が一番いいよ、１０月頃も今と同じ陽気だけど、これから、夏に向かう今と、もう冬かという１０月じゃ、気持ちが違うじゃん」
運ちゃん「一年で、たかが、３週間ぐらいしか、いいときなんてないんだよね」
と。なかなか、俺のハート見抜く人だった。
スカイツリーの現場監督も乗せたことあがるようで、
昨日の、風で、エレベータ止まったのも、よく知っている様子だった。
車窓からも、とても、よく見えた。
さあ、前おきはいいが、
んーやはり、どうしても来てしまうな、この場所へ。
名物の重いドアを開け、店内に入ると、
前回同様、心おきなく、皆さん、既に、演奏し始めて、陶酔しておられた。
ひろなすさん、しゅうさん、あん亭さん、これんさんは、もちろん、
さらに、それぞれの、お仲間を引き連れて、
エリック・クラプトン、ストーンズ、と、
洋ものばかり。ソノケンのニール・ヤングも相変わらず、参加者で、一番の若手だな。
俺だけ、なんかしらねえけど、
四畳半フォーク唄いました。
否、それしか、即興ができません。
こんな楽しい 夢のようなこんなところは もう今はない
なんて、かぐや姫の名曲があったな。
袖すりあったばかいの人ですら、
いつの間にか、ギターで、コラボしたり、
人の歌に、共感できるのに。
こういう世界を作れるリーダーが、
巷には居なくなってきてるのかもね。
「遊びも仕事も真剣勝負」
なんて、森鴎外だったかな。このセリフを、作品で描いていたのは。
余暇、趣味、を、楽しむのも、一所懸命になれることが大事。
仕事も一所懸命打ちこめるのが、大事。
そう、今日も、ぎりぎりまで、歌う気持ちなんて、無かったただのサラリーマンの俺。
集まって、飲んで、誰かが、ギター握って、歌い出すと、
もう止まらない、誰もが、順番に、入り乱れ。
過ぎゆく時間も忘れていた。
また、ぶらり、会社帰りに、呼んでください！
