サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

8月~一番嫌いな月~

下町のビッグイベント「2013」は、
雨のため、30分で中止。
 
俺も、この地へ越してきて、8年目だが、初めてのことだ。
皆、屋上から降りてきて、
「おわっちゃいましたね」なんて、
この日ばかりは、マンションの住人は、一体化して、
そんな会話が成り立つんだ。
 
ここんとこ、仕事があふれているのと、
俺自身のスキルとして、取り組んでいる課題があるのだが、
ある朝、目覚めると、
ぱっと閃めいて、つい、オフィスへ向かってしまう。
 
この閃き、を頼りに、20年、この仕事を維持してきたと言えよう。
 
そんなんで、今日も、朝から、オフィスというか、Laboで、
開発に勤しんだ。
 
昔から、夏休みなんてのは、宿題ばかりやらされて、
学校のプールに通ってハンコを押してもらうという課題もあり、
水泳苦手な俺には、
ただの「苦」でしかなかった。
 
帰りは、ちょっと久しぶりになるかな、
かれこれ、2年半ぐらいご無沙汰の、
ライブバー「What's Up」の近くにある、
居酒屋へ行ってみた。
 
当時は、毎月第2土曜日は、ライブの日で、
皆で、ここへ集まったというか、約束もしないのに、
ライブ前に、ここで、
呑んで、気合入れて、いったもんだ。
30~40分程度で、3杯、4杯、ググッと飲んで、
酒飲めないアーチストも、
この日ばかりは、ここで、飲んでからステージに立つ人もいたな。
 
そのライブバーも、マスターが変わってからは少し、縁遠くなっちまった。
呑みに行くと、時折、俺のボヤキも聞いてくれた、人情味とサバサバした、バランスのいい店長だった。
 
元々、ある雨の日、会社の先輩K氏(ミュージシャン仲間にはおわかりかと)と、
この店に飛び込んだ。
当時のマスターが、
「サブの店員の企画なんだけど、毎月、ノルマなしで、弾き語りライブ、やらない?」
とお声がかかったのがきっかけ、だった。
 
学生時代に作った、オリジナル1曲しか、
まともに弾ける曲もなかったのに、
「1曲いいのあるよね、やるしかないよ」
と、この店に初めて来た日、壁にかかってたギターを、
貸してくれて、この曲ばかり弾いていたのを覚えていたようで、
そう言ってくれたんだ。
 
私生活でもいろいろあって、ズタズタの俺には、こんなにも、
救いの神みたいな人がいるものなのかと、思って、
先輩の後をくっついて、毎月、ここへ通ったもんだ。
 
そんな思いでになりつつある時間が過ぎていたんだな、なんて思いながら、
そのライブ前に寄ってた居酒屋へ、入ってみた。
店長も、板さんも、当時のままだった。
 
常連さんしか相手にしない、なんて店よりも、
時間の経過を感じさせないところが、この店のいいところだ。
 
街も酒場も、居心地が大事。
息が詰まるような、空間、店はダメだね。