サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

哀しみのMondy

夜の国道を、オープンカーで、ドライブ。
久々に、バリー・マニローが聴きたくて、DISCをセット。
 
信号は、ずっと青で、スムーズに、快適なドライブ。
 
風も、なま暖かくて、ちょうどいい感じの、夏の夜。
 
この時期思い出す、ドラマがある。
俺が、まだ、19才で、予備校で、浪人生活の頃、
主演は、トレンディー役者で、脂の乗っていた、田村正和
六本木のマンションで、バツイチ男が、同じフロアの住人と、親しくなり、
いつしか、週末、決まって、誰かの部屋へ集まり、ホームパーティーとなり、
そこで、いろんなドラマが展開していく。
 
原田芳雄は、NO1指名のホストクラブの店員役だったが、
上司から、そろそろ、現場あがりなよと、告げられ、
寂しい男盛りの終わりと、一方で、幼い頃離別した母親との再会に思い悩む、
そんな役がらだった。
 
田村は、フリー・カメラマン役で、同じマンションで、わけありの女性たち、名取裕子万田久子らと、関係を持って行く。
白い、アウディに乗って、夜の六本木を、車でデートのシーンがちらほら。
 
俺は、このころ、高校時代の同級生と、六本木の隣、神谷町降りて、愛宕山トンネルの近くの
マンションで、週末になると、共同生活をしていた。
予備校なんて、名目上、いったふりして、
そいつのマンションへしけ込んでいた。
だから、なんか、このドラマが、当時、現在進行形で、
アマンド、マイアミあたりでのロケシーンが、放映させれると、
自分もこの辺で、遊んでいあるんだなと、ほくそ笑んでいた。
 
ドラマの主題歌は、大貫妙子 作詞・作曲、ドラマと同タイトル「夏に恋する女たち
タイトルバックの映像は、横尾忠則の挿し絵で、さり気ないタッチの海辺で、戯れる男女の後ろ姿が、
次々、変わっていく。
この主題かも良かったが、さらに、ドラマの途中の挿入歌で、
バリー・マニローの「Memory」が、毎回、終盤になると、流れる。
 
あの頃、生意気な格好して、ディスコへ出向いて、飽きると、
六本木のすぐ隣のマンションへ戻ってきて、
みんなで、ウィスキー買って、バルコニーから、見上げる、東京タワーを、
時々、眺めては、酔い潰れていた。
 
しかし、束の間の夢だった。
皆、それぞれの道へ進み、いつしか、集まることもなくなり、
ティーンエイジャー最後の夏を占め括ったと知った。
 
たまには、夜のドライブもいいな。
何か、いろんな大人の世界に憧れていた頃を、ふと思い出した。
でも、現実の、大人は、こんなにも、大変なんだね。