あと少しで、わがサダチル城というところで、
雷雨にやられちまった。
ふと気がつけば、
「暑いね」
なんて会話も、袖すり合う人と、言わなくなってしまった。
そんなとき、何から会話していいか、わかんないときもある。
そういう意味では、
天気ってのは、変化してたほうが、いいのかもね。
長い目で見れば、
45億年の歴史が地球には、ある。
火山噴火、豪雨を長い年月、
しかも、億年、万年、千年という長い時間、
雨が降り続いたとも、学説がある。
そのころの生物は、もちろん、人間じゃなかった。
一年で、2.5cmずつ、間が広がり続けているという。
そのプレートの上に、大陸はあるから、
大地震から、免れることはできないのだろう。
あと何億年後には、とんでもない、大陸の距離が生じているのだ。
きっとたとえ、2.5cmのずれでも、
飛行機の離着陸に、何らかの計算誤差が、
精度の高いコンピュータだからこそ、検知して、
人間の眼見当との隔たりで、操縦ミスをしてしまい、
事故が増えているとも、考えられなくはない。
その何億年先には、人類ではない、生物になっているのかもしれないし。
そうならざるを得ないだろう。
人類が、地球上の最強の支配者ではないからだ。
45億年前、
地球は、マグマが煮えたぎり、灼熱の星だったという。
それが、長年にわたる、豪雨で、冷えてきて、
岩となり、大地となり、海が7割も占める水の惑星になり代わった今。
最近も世界各地で、豪雨被害、土砂崩れが起きて、
その地質には、ある法則さえ見出され、
岩盤が崩れるという現象が、これも長い歴史でみれば、
あと何億年後には、
すさまじい、大地の変化となることを、物語っているのだ。
一年単位でみれば、
また今年も、いつもの、
梅雨、台風、なんて思っているその一つひとつが、
実は、これから、何億年後の、
地球の姿へと、確実に、向かっている。