最近、天気の悪い週末。
今日は、テニス「モンテカルロ」での男子決勝。
ナダルの9連覇がかかっていた。
昨年、ウィンヴルドンで、膝を故障して、休養していたが、
ようやく、復帰してきた。
ファイナルの相手は、ジョコビッチ。
完璧なストロークの精度で、
ミスのないテニスのお手本みたいな選手だ。
サービスエース、ネットプレーといった、
派手さ、ギャンブル性は、少ない。
そのため、エンタテイメント性に欠けるが、
フェデラーには、もはや負けることもなく、
デル・ポト・ロのような、トップを脅かす伏兵にも、動じない。
せいぜい、マレーぐらいが、互角の相手かもしれない。
そして、膝を壊し、全盛期を終える段階に入ろうというナダルも、
もはや、ジョコの敵ではなかった。
昨年のフレンチオープン決勝で、
ジョコが勝てば、4大会連続グランドスラムを達成の記録がかかっていたのを、
ナダルに阻まれた。
USオープンでは、マレーに軍配があがり、
だいぶ、フレンチでの敗北が、きいたのかという印象を受けた。
年が明けて、全豪では、パブリンカに負けるのでは?という、
危ない状況だったが、5時間に及ぶこれまた記録的長時間の末、
勝ち残った。
久々の年間グランドスラムも期待がかかる選手だ。
フットワークもいい、ディフェンス力もある、
そして、追い込まれた状況からも返球する打球が、違う。
スーパーショットに思わせないほどの、スーパーショットの数々といっていいぐらい、
ずば抜けた、新しいテニスをしているように思える。
サーブ&ボレーの職人サンプラスの
アメリカ勢の時代が終わり、
マスターズ最多記録を更新した、
フェデラーというクールな新王者、
その王者のウィンブルドン6連覇の新記録を阻んだ、
身体能力とエッグボールのナダル。
そこに、じわじわと、力をつけて、
きわどいコーナーへビシビシ打ち込むストロークと、
まさか返せないだろうというボールを、
エースを取りに来る、とてつもない、
新しい能力をもった、プレーヤー
それが、ジョコビッチだ。
これといった弱点がない選手だ。
今年のプロテニス界は、
このジョコの4大大会をどこまで、勝ち続けるか、
ナダルは、フレンチを死守できるか、
それとも、英国に60年ぶりの勝利をマレーが、去年のリベンジに届くか?
見応え十分のテニス、テレビ三昧になりそうだ。