サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

風に吹かれて~2013

毎日が眠い。
これほど、正月休みが、ほしくてしょうがないと思ったことは、無かった。
働き者の俺は、休むことを知らない。
会社に行かないと気が済まない。
9連休なんて、とっちまったら、人間腐る。
しかし、今年は違った。1か月ぐらい思い切り休みたい気分だ。
 
君とよくこの店に 来たものさ
訳もなくお茶を飲み 話したよ
学生でにぎやかな この店の
片隅で聴いていた ボブ・ディラン
     (ガロ:学生街の喫茶店
 
来春、ボブ・ディランが、4年ぶりの来日公演がある。
俺が、音楽に目覚めた頃は、
ビートルズのように、ディランの
文典はあまりなかったように思う。
ビートルズに関しては、解散後もたくさん発行された、写真と解説で、
とことん、知ることができた。
 
``フォークの神様"とまで呼ばれた男を、
俺は、ほとんど知らない。
日本では、岡林信康が、その影響を受け、
神様呼ばわりではある。
また、猫の常富氏もいつだったか、
スタジオでアンサンブルしたとき、
「ボブディランのように!」と、
マーチンを弾いてみせた。
 
井上陽水もある番組で、
「見張塔からずっと」の和訳を、
解説していた。
陽水の歌詞も、その影響を受けたか、
怪しげで、不思議な世界、登場人物を
描いている。
 
72歳のフォークの神様が、
2本の足で立ち、
一体どんなパフォーマンスなのか。
 
ソロ・シンガーとして、50年もやってきた、
プロテストソング。
 
グループで活動し、演奏、コーラスのサポートなんか受けても、
自分の思い通りにはならない。やってもらえない。
どうせ、自分ほど、うまくはない。
「俺の言う旨さとは、自分にしかない旨さ」
のことだ。
 
この秋、来日して大騒ぎだった、ポールの公演。
半被きて、3人目の奥さんと、飛行場を降り立った姿は、
孤独そのものだった。
ポールがみたいだけで、モデルの奥さんなんて、誰も興味がなく、奥さんも、
詰めかけたファンの空気をよみ、ポールから、徐々に、距離をあけて、傍らを歩き始めた。
1966年の4人でタラップを降りてきたポールの元気な姿とは違った。
 
今こそ、ディランのように、
大地に2本の足で立ち、
自分の力だけで、生きようとするべきなんだ。
 
友よ、答えは風の中に舞っている
答えは風の中に舞っている
 (ボブ・ディラン「風に吹かれて」)