サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

27年ぶりの中野サンプラザ~最後の最後まで

思えば、27年か。大学時代、バンド組んでた、リードギターのめちゃ上手い同期生と、
伊勢正三のソロライブを見に幾度かいったうちの最後だったな。
 
俺がいつも、正やん役で、ボーカルとサイドギターで、相棒はリードを入れてくれていた。ベースもいたけど、全然できないやつだった。その後、シンセ、ドラム、ピアノと来る人来る人、あまり長くは続かなかったけど、リードやってた奴だけは、いつも俺についてきてくれた。
 
今日は、そんな思い出の中野サンプラザへ出向いた。
きっかけは、2月の伊勢正三ライブで、コラボ相手だった、馬場俊英という、40台後半になる遅咲きアーチストを見たとき。以前にNHKで取り上げられていて、存在は知っていたが、実物をみると、なかなか、引き付けるものがあった。
正やんのわりと、メローなサウンド、そして、せつなく終わっていくような恋の世界とは逆で、
馬場君の曲は、別れないんだね」と、
コラボで、正やんは、解釈していた。
 
前向きで、小さな毎日の生活の中にも、可能性を見出していこうという目線、本人もスポーツマンのようで、野球を本腰でやっていたような人で、体育会のノリの曲、アコギ1本の曲と、いい感じだが、全体のポリーシーは、破滅していくような姿ではなく、何度も立ち直る姿を描いている。
 
さて、中野に早めについたんで、ちょっとぶらり。
先週の土曜日、有吉サタデーでちょうど、中野だった。
まさに、そこで紹介された、ラーメン屋だのが、立ち並んでいた。
 
中野サンプラザは、その昔どんなビルだったかも忘れてしまったが、
駅前だったんで、すぐにわかる。
 
午後5時。開演5分遅れで、開始。
さすが、体育会系、最初から総立ちで、引っ張っていく。
正やんなんて、「ささやかなこの人生」を最初にもってきても、誰も立ち上がらないのにね。
このあたりが、客層も違うけど、馬場の何か引き付けるものがあるんだろうと俺は思う。
 
3曲目に、俺の好きな「ただ君を待つ」をもってきた。
この曲は、奥さんが、あるとき、猫1匹おいていき、家を出て、少し距離をおくという行動に出たときの、
男の心情を歌っている。
 
冷蔵庫に獣医の電話番号をマグネットで貼り、戸棚に買い置きの電球を残し、その間、
猫はまかせとこけよ
ゴミも出しておくよ
洗濯は天気次第
花に水もやるよ
と、生活に疲れた妻に、メッセージを送りつつ、帰るのを待つ、そんな男の心境をたくみに歌にしたんだな。
 
そんな馬場の世界が俺は気に入ってしまった。経験者は語る
 
8曲目は、バラードの代表作「スタートライン~新しい風」
何度聞いても泣けてくる。
 
12曲目は、「ラーメンの歌」。これは、やはり、歌詞もいいし、どこの父子でもありがちな後継を歌にし、コミカルでありながら、最後は、グッと気を引き締めていこうっていう、いい歌だ。
 
残念ながら、正やんのとき演奏された、「スーパーオーディナリー」は演奏されなかった。
 
最終曲「最後まで」は、配信限定の新曲だがとてもいい曲だ。
 
 
俺自身は、しっとり系の曲しか書けないんだが、
こういう体育会系のノリのいいのが、今の弱体化した日本の応援歌にでもなればいいのになと、思う。
俺と2学年違いなんで、たぶん近いものは何かあるんだろうな。
 
そんなんで、27年前の伊勢正三から、この冬ドカ雪直後の東京での伊勢正三 馬場俊英ラボナイトにバトンが渡され、ついに、思い出のサンプラザで、馬場自身のソロを見ることになる。
伊勢正三は、当時、この中野のライブを最後に、7年間沈黙をすることになったけど、
正やんみたく、消えないように、がんばってほしいもんだ。
 
今日は、電車の乗り継ぎも、バッチりほとんど待たないで、何もかもが、うまくいった。
地方では、大雨での脱線事故だのが相次いでいというのに。
 
でも、俺は思う。
電車の発着だって、もっと工夫すれば、うまくできるはずだと。
山手線から中央線へに乗り換えるのが、
なぜ、旨い具合に、ホームへ着くころに電車が来ないのかと。
ちょうど、出発してしまったところだったりする光景に出くわすことのほうが多いな。
 
今日は、帰りは、中野で中央線乗ると座れて、
神田で、乗り換え移動するや山の手線がホームに来て、
すぐ座れて、
日暮里で、ホームをかえて、常磐線にすぐ乗れて、
なんて順調な1日だったのだろう。
 
そうだな。多くの人が、このぐらい毎日が順調じゃなきゃいけないんだよね。