正月明けたかと思えば、また3連休。
そうじゃない時期は俺にもあった。
明け暮れ仕事で、
なんだか、休むということの意味すらわからない、ワーカホリックへ陥っていたのかもしれない。
仕事中毒は、ギャンブル中毒と何ら、変わらないんだよ。
金を手にする手段が違うだけ。
仕事のほうが、堅いから、金を稼ぎに、
無我夢中で仕事をしてしまうことが、
働き盛りの中年に、見られる症状だ。
ろくすぽ、睡眠もとらず、食い物は、コンビニの添加物弁当、脂ギトギトのラーメン、
安い酒、へと偏り、
やがて、肉体は悲鳴をあげ、病気になってしまう。
「何か没頭できるものがあるといいのに」
と、10年ぐらい前に、アドバイスしてくれた人がいた。
しかし、それは、追求すればするほど、
中毒になるのに等しいと悟った。
つまり、そういうものが必要になる前に、
「なぜ、防げなかった」
が、答えなんだ。
目立つこと、変わったこと、こだわり抜いた何か、
それらが、実は、
なぜ、その人は、
そんなことをせずにいられなかった、
追い込まれた、
巻き込まれた、
それらを、冷静に考えなければならない。
テニス界では、
現役30歳を超える、フェデラーが、
通算1000勝を記録した。
史上3人目の快挙だそうだ。
俺なんぞは、それに比べりゃ、
テニスすらできていないのかもしれんな。
しかし、苦手とされていた、
片手バックハンドストロークを見事に、
フェデラーは修正している。
スピードも以前より増したかのようにさせ、
今日のラオニッチという10歳も年下の若武者との決勝でのゲームでは見えた。
3年間から、ラオニッチは注目していたが、
遂に、出てきたという感じだ。
今年の夏のウィンブルドンでは、芝のサーフェイスなら、
あのサーブは、優勝最有力候補だろう。
俺自身は、長年、
「セカンドサーブが無い」
という欠点を抱えていたが、
ようやく、サーブでの回転が理解できてきた。
なかなか、人から教わってもできるものではない。
昨日の練習で、どうやら、感触をつかんだ。
2種類のセカンドサーブが打てるようになった。
最近、このテンションがいいんだと思う。
つまり、ファーストサーブで、一発で仕留めるではなく、
回転の効いたセカンドの変化球からの展開で、仕留める。
ストロークにしても、
もちろん、強打するのは、プロの世界のこと。
われわれ、アマチュアは、
緩急のうち、緩のほうが多めで、
時に、急で、仕留める程度で、十分なんだ。
でないと、こんな50歳の老体では、
体を壊してしまう。
そこそこテニスは旨いが、
200kmのサーブも、
ダウンザラインのエースも、もっていやしない。
だってサラリーマンだもん。