サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

RED CODE WAX Technifibre~インプレ

テニスするには、風が強い土曜日。

しかし、張り替えたばかりのストリングを試したくて、
テニスコートへ出向いた。

かなり寒かった。

当初、3人しかいなくて、ダブルスのゲームは出来ないかと思っていたが、
何とか、5人集まった。

試したストリングは、
アメリカのトッププレーヤー、
ジョン・イズナーという長身のビッグサーバー使用の
Technifibre社のRED CODE WAX
ポリエステルの素材。

[打球感]
ナイロンガットより、明らかに硬い。
ポリ系では、普通か、人によっては、硬く感じるでしょう。
球離れはいいほうで、さほどホールド感が印象にはない。

[反発]
前回、試した、トアルソン社のデビル・スピンよりも、
飛びはいい。寒くて、体が冷えていたものの、
距離が足りないということはなかった。
[スピン]
ビルスピンは、エンドラインへ、すと~んと急に落ちるような弾道ですが、
RED CODEは、回転がかなりかかり、ギュイ~ンという感じの飛び。
短く打ちたいときは、
逆に、ラケットにうまく乗せて、運ぶ感覚のほうが、
すーぅっと、ネット際へ、ドロップショットが打てます。
ラケットを振り上げて、カシャッという音がする打ち方は、相手がとりにくい打球が、
飛ぶ効果が得られるでしょう。

弾道が他のガットとさほど変わるとは思えないが、
スナップバックの効いたときは、
ややカーブが加わるような弾み方が得られ、相手が返球しそこなうように思いました。
ミニラリーで、薄く当ててスピンかけるもよし、
ロングラリーで、ラケットの自然に乗って、飛んでいきました。
フラットで、強打するとネットにかけやすいので、
ややスピンをかける必要がある。ひっぱたきには、不向き。
[ボレー]
特に、弾きがいいとか、ラケットに食いついている時間が長いとも短いとも終えなかった。
普通になじんだ印象です。
飛びもいいので、スライスボレーで、深いところへも狙いやすい。
バックのハイボレー処理も、
苦しい体制から、少し当てただけでも、ネットを超えてくれます。
マチュアでよくある、ハイボレーをネットにかけるという感じはない。
短く打ちたいときは、むしろ、のせる感じで打つといい。
[サーブ]
イズナーと言えば、サーブですね!
正直、力んだサーブは禁物です。
飛びすぎるからです。
フラットで思い切り、打つと、
エンドラインまで、飛んでいきます。
・打球の伸びがいい
・回転かけるのに向いている
というのが、このストリングの特徴であるというのが、
サーブのとき、一番実感できました。
トップスライス、スピン、スライスなど、回転のかかりがいいので、
ネット際から切れていくようなスライスも有効だし、他のストリングよりも、
そういうサーブが入る確率が高い。
エースをとらないまでも、相手をコートから追い出すことができます。
センターへのスピン気味のサーブも有効です。
思ったよりも、相手から見ると、弾んでいると思われます。
肩口あたりで、レシーブしているので、
返されても、さほどいい、レシーブは来ませんし、
取りはぐって、サイドアウトすることが多いでしょう。
速い打球で、回転かければ、もちろん、文句なしのノータッチエースになります。

[まとめ]
・ストリングそのものは、硬め
・打球は伸びるほうである
・どんなショットも、回転かけて使うものである
・フラットには向かない
・個性(特徴的要素)が強いので、好みが二分するだろう
・ATPオフィシャルとなったTechnifibre社の高品質が味わえる
 (前回使用した、トアルソンのデビルスピンはチャッチー感じだったが、製品そのものがいい)

最近使ったストリングでは、満足度は高い。
今度は、縦横のストリングを異なる種類のハイブリッドか、
縦横テンションを変えて、打球感を少しでも柔らかくできれば、
また、別の満足度、効果が得られるかもしれない。

ストリングメーカーの技術も上がってきて、
スピン用に、形状に変化をつけ、ボールとの密着時間を長くするだけではなく、
表面にWAXというのを塗っているようなストリングまで出てきた。
縦糸と横糸が、クロスして窪んでから、戻るようなスナップバック効果をつけやすくしたりと、
それだけで、テニスプレーヤーにとっては、
新しいゲーム展開を実現でき、ポイントへ結びつけていけるだろう。