サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

アリス ALICE Alice~この思いどう綴ればいいのか

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東京にもこんなオアシスがあるんですね
この日は、31度の暑い日。
この場所に初めて来たのは、
16才になる年の夏の日。
勿論、伊勢正三の「風」 解散後、ソロになって初の日本武道館ライブ。
Ovation Super Adamas を抱えて、ステージの上手から出てきた、
正やん、今も忘れもしない。

そして、もう一つ、忘れなかった事が、俺にはあった。

アリス
40年前の、日本武道館~限りなき挑戦
のコンサート。

中学3年生だった。
クラスメートの女子は、圧倒的に、谷村さんが、好きだった。
伊勢がソロ武道館のちょうど、一年前の頃の話だ。
1978年「栄光への脱出」の次の、
アリス、二度目の武道館が、
1979年「限りなき挑戦」。

その頃、俺は、ビートルズのジョンレノン、伊勢正三筆頭に、
こうせつ、拓郎、さだ、ふきのとう、
あたりが好きで、
さほど、アリスには関心はなかったが、
隣の席の女の子が、アリスの熱狂的ファンだったので、
お互い、好きなアーチストをけなしあったのを覚えている。

アリス 自体は、
今回、コンサート見に行く都合で、事前に調べると、
6年前から、
再活動をしていたと、
知った。

そして、その、
アリス、2回目の武道館のテーマ
限りなき挑戦
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を40年ぶりに、再び取り上げて、
同じテーマで、
取り組んだ、6/6、6/7の
2日間連続の
武道館コンサートの初日に
参戦した。

6年前の再活動の際の、
新曲と、
今回の新曲「限りなき挑戦~Open Gate」
以外は、
ほぼ、知っているセットリストだったことに、
自分自身が驚いた

アリスの曲は、
やはり、谷村がラジオで、DJをやっていただけあって、
幅広く、
聴こうとしなくても、聴く機会が、あったのではなかろうかと。

デビューが71年なのだから、
当時7歳の俺は、
アリスの曲なんて、知るはずがない。

ところが、中学生になると、
フォークのアーチストの、
ラジオ番組を、
かたっぱしから、
録音していたんで、
アリスの、そこそこ売れ始めてからの曲、
「遠くで汽笛を聞きながら」
「今はもう誰も」
などは、知っていたし、
さらに、デビュー当時の曲も、
よくラジオでは、流れていたもんだ。

そして、
「帰らざる日々」
「冬の稲妻」
「チャンピオン」
で、
トップアーチストへとなったのだ。
その後も、
「涙の誓い」
「ジョニーの子守歌」
「夢去りし街角」
とヒットを連発。

今回の武道館では、惜しみなく、
これらのナンバーを前半からお披露目しているにも関わらず、
最後まで、
誰もが、知っている曲ばかりの、
2時間半だったろうと言えるほどの、
ヒットメーカーだったのだ。

「秋止符」
もコンサート後半突入の名場面だった。

意外だったのは、
いつも谷村、堀内の陰にいる、
ドラムの
の存在感。

ドラマーと言えば、
などが、思い浮かぶが、
この一見、大人しそうな、
って人、
実は、表舞台向きの人なんだな、って思った。

語り口調は、謙虚だが、
やはり、プロミュージシャンとして、
引き付けるオーラがある。

今回の
アリス解散後の、
ソロボーカルとして、
演歌系のシンガーに変化していったせいか、
ギター弾きつつも、
演歌っぽい、歌詞や曲に合わせての
手振りをする仕草が目についた。


ポップス歌手としての、
MCが、すっかり根付いているせいか、
かつてのアリスとは違うのでは?
と思った。
中学生の時、ポップジャムのような野外ライブのテレビ放映でしか、
アリスを見たときはないが、
もう少し、
男っぽい、叫び、語り口調だった記憶があるが、
品のある、セレブ向けの語り口調になっていた。

そういった意味では、
矢沢透が、かつてのアリスらしい、
天然の色を出していた気がする。

でも、ほんと、
これほどまでに、アリスの曲は、
当時、どこでも耳にしていたのだと、
だからこそ、
知らない曲はほとんどなかったのだと知るばかり。

思い出すのは、
あなたのために
という曲。

ニッポン放送「ライオン・フォークビレッジ」という30分ぐらいの夜の番組。
まだ、俺は小学生だったかもしれない。

谷村新司のDJで、
オープニングのテーマソングが、
この「あなたのために」
という、誰にもなじむ曲だった。
それが、のちに、
冬の稲妻で、
大ヒットを飛ばすユニットだったなんて、
知る由もなかった。

特別、何かにこだわって、
音楽誌とかで読んでいたわけでもないのに、
アリス
というグループが、
こんなにも、
俺の青春時代に、
寄り添っていたのだと、
今回の、武道館を生で見て、
実感した。

2日目の今日は、
WOWOWで、
生中継された。

ほぼ、内容は同じと思うが、
放送時間の制限も意識してか、
昨日のコンサートと比べると、MCは短めだった。

谷村は、
昨日は、後半、ほぼ椅子に腰かけて、演奏していたが、
今日のWOWOWでの中継では、立っていた。
腰でも悪いのだろうか。
それに、だいぶ痩せ細ってみえたし、
顔色も、もともと浅黒い顔色の人だが、
なんかくすんで見えた。

2年半前、
来生たかおのコンサートで、
客席に招待されて見にきていた谷村が、
15分間のトイレ休憩のときに、
偶然、俺の前を通っていったときの顔色と、
明らかに違う気がした。

堀内は、終始、
立ったまま、元気いっぱい演奏していた。

矢沢は、いつまでたっても
素人っぽいプロだし。

だけど、
70才の3人組のオヤジたちの
限りなき挑戦

すごい、元気もらったぜ!