３月か。
学生たちは卒業とやらで、
盛り上がるのと寂しさと
不安などさまざま。
今日も、腹減ったんで帰り道は、麺や葵へよった。
「ラーメン売り切れです。つけ麺しかないです」
と。つけ麺売りの店が、
つけ麺残っちゃったのかな。
まあでも、うまかった。
高校３年の春、受験敗北し
浪人が決定した頃を最近、思い出す。
同級生の医者のせがれが、
六本木にマンションを親が買ったとかで、
卒業後、泊まりにいった。
バルコニーから、目の前に見上げるほどの近さで
東京タワーが見えた。
ウイスキーを買出しに行き、
部屋で、仲間で飲み明かした。
そんなことをいつまでもやっていたかった。
野郎だけで、ぶらり都会のマンションで、
時間も気にせず、
だべり。俺の青春だ。
予備校生活が始まっても、勉強もせずに、
その仲間で、六本木へ繰り出したもんだ。
今もその名残か、都会のマンションの一室で１人、
暮らす日々。
忘れられないあの頃。アマンドで飲んだコーヒー、初めての六本木、１８歳。
夜が明けて、仲間とラーメン屋で軽く食って、自分の家に帰るわびしさ。
卓球の福原愛、駒大苫小牧の田中も卒業。あの頃の俺なんかよりも
いっぱい苦労した高校時代。充実した日々だったろうよ。
最後の昭和生まれの１８歳の航行卒業の日だそうだ。
おのおの生きる場所は、あるだろうが、
愛ちゃんなんか、卓球でおっかない顔してるより、
女優にでもなればいいのに。
事務的な卒業旅行も
今ではなくなったんだろう。
時代は変わったんだな。旅行なんか
卒業後のがいけるからね。昔はそうじゃかったんだろう。
卒業して、所帯持つと、いけなくなるとかいろんな縛りが
先行していたに違いない。
俺の生きる場所。
仕事してるときがあってはいるな。
