サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

サダチルの週末~今日は月命日~

そろそろ、年末商戦。今年も下町は面白い季節だ。


サダチルは、1人で、今夜も、もつ焼きです。
これより、うまいものないぐらい、本当に好きなんだ。
店長と、交わした言葉が、今日は堅苦しく、
印刷業も苦しい、だけど、それは、景気が悪いというより、
倒産する会社からの受け皿としての辛さですと、
本当、この店長は、いろんなことを知っているんだ。

サダチルの父は、農家に生まれた。
7人兄弟の次男でありながら、唯一、農業の道に進まず、
サラリーマンの世界へと進んだのでした。
少年時代は病弱で、親戚もあんな兄弟いたの?というぐらい、
大そう、大人しく、自分の世界にこもっていたと、語る親戚もいる。
そして、サダチルの爺さんは、なぜか、その父を、東京に中学を出るや否や出したのでした。
そして、活版印刷の丁稚奉公をしていた。
サダチルが小学生まで、臨時工だった。
そのぐらい、職人肌の男であった。
かといって、実家の農業にも向かず、爺さんは、東京へいくことを、
腹をくくって決めたのだろう。

そんなサダチルを、小さい頃から、早熟で、自分であちこち飛び回る兄貴のことはかまわずに、
会社帰りに、自分の職場での仕事を見せては、職場の同僚たちに、
「これが、下の息子だ、今日は、野球見に行くんだ」
と、なんだか、唯一の楽しみにしていたようだ。

サダチルも結局、オヤジと同じ、印刷の世界で生計を立てている。
大した腕はないが、チームをまとめ、上下関係とか意識せず、
長く働ける職場づくりが、今の目指すところだ。

仕事も遊びも、とぎれちゃうと、不安になるのが、人間の空しいところだ。
だから、仕事が忙しくて、その成果で、一所懸命遊ぶことが、うまく循環するといいなと思い、
 部下にも、「忙しいけど苦に思うな」と、
そして、「分かち合える仲間と仕事に感謝を」と、
ときどき言うときがある。

世界は広いけど1つなのかもしれない。

病弱で、目立たなかった親父も、
どこか心は広くて、争いとか嫌いな人だった。
自分の生き写しのように、いつも俺をみていた。