サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

渋谷川~朝日がビルにあたって、アサヒビ(-)ル

3軒ハシゴ二日酔い明けの朝。

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バルコニーに出ると、
ミラー貼りのビルに、朝日が反射して、
これがホントのアサヒビル
なんて!

久々に、昨夜は、飲んだぜ!
でも、男は、こうじゃないとね、みたいな勢いがよみがえった。

さあ、そして、芸術の秋にふさわしく、
夕方、久々に、伊勢正三コンサートへ出向いた。

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しかも、およそ2年半ぶりぐらいの、
ギターリスト 押尾コータローとのコラボレート。

これはギター好きの俺には、見逃すわけにはいかない。
会場も今回は、近い。

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かつしかモーツアルトホールだ。
その気になりゃ自転車でも行ける。

かれこれ伊勢正三を追っかけて、35年だな。
風解散後、1年後の武道館ライブに始まり、
もう何度行ったことだろう。

コンサートは、17:00を15分ぐらい遅れで開始。

舞台下手 伊勢正三
その背後に、
センチメタルシティロマンスの細井豊がキーボードで参加、
俺的には、先月の、鈴木康博のバックでも細井を見ているので、
もう細井は、熟練フォークのコンサートには、
必須アーチストだ。

1曲目、
風時代のセカンドアルバム「時は流れて」から、「時の流れ」でスタート。
続いて、2曲目は、
ソロになって7年間のブランク後の
秀作「海がここに来るまで」のアルバムから、「バルコニーの休日」。

3曲目は、
ギターリスト 押尾にしては貴重な歌をきけた、
風のファーストアルバム「風」から「海岸通り」を
ワンコーラスを歌った。
低音の渋い声だ。


4曲目は、
風解散後、伊勢正三ソロになってからの3rdアルバム「Half SHoot」から「夜のFM」
このアルバムは、6曲入りのミニアルバム的なものだったが、
ビートの効いたサウンドで、伊勢自身が、ドラムマシンをインプットしたりと、
チャレンジ精神のうかがえる作品で、
とりわけ、この「夜のFM」は俺も好きで、
大学時代は、バンドで、コピーをした作品だ。

5曲目は、
押尾のナンバー「MIdnight Rain」
を伊勢と、ギターでコラボ。

ここで、押尾はステージから去り、
伊勢と細井による演奏。

6曲目は、
「あの頃の僕は」
これは、伊勢自身のリリースはなく、
イルカのデビュー曲として、
伊勢が提供した、つまり、
イルカが次の「なごり雪」で、
大ヒットの直前の陰の名曲で、
俺自身、この曲は、ライブハウスで、随分唄ったものだ。

7曲目は、
「あの唄はもう唄わないのですか」
これも、風の2ndアルバム「時は流れて」からの名作。

8曲目は、
「3号線を左に折れ」
これは風の3rdアルバム「Windless Blue」からの曲。
このアルバムは、
「君と歩いた青春」
「ほおずえをつく女」
「通り雨」
「少しだけの荷物」
と、伊勢の名作が光り、
フォークからニューミュージックへ移りゆく、
そんな分岐点のころだ。

さて、ここで、珍しくサプライズがあった。

若手の沖縄・石垣島出身の女性ユニット女性2人組のユニット「やなわらばー」の
11月4日(水)にリリースしたばかりのミニ・アルバム『Windfall』から、
伊勢正三が楽曲提供の依頼を受けて、
渋谷川
「忘れもの」
を作ったという2曲を、
客席で見ていた、やなわらばー2人が、
ステージへ上がり、披露してくれた。
渋谷川」はとても、いい曲だ。
同名タイトルで、山本譲二&城之内早苗のとデュエット曲とは違います。

ここで、押尾コータローのステージへバトンタッチし、
1曲目は、大阪夏の陣を大阪から依頼されて作ったという曲を、
戦には欠かせない、ほら貝の音、
兵士がまたがり合戦する馬の足音、
これらをギターで表現した。

2曲目は、おなじみ、戦場のメリークリスマス「メリー・クリスマス ミスターローレンス」

3曲目は、これもよく耳にする「ボレロのギターソロ。

待機していた、伊勢と細井が、登場し、
ここから3人でクライマックスへ向かう。

9曲目
「22才の別れ」
これは、風のファースシングルであるが、
かぐや姫の4thアルバム「三階建ての詩」がそれより先に収録され発表されている。
ここで、押尾は、当時のサウンド再現のために、
ナシュビルチューニングのミニギターを購入してコラボ。

これ以降は、ノリのいい曲が続き、

10曲目
「月が射す夜」
風五枚目のオリジナルアルバム「Moony Night」事実上、風は、
このアルバムを最後に、解散となった。
当時、ミュージックフェアにこのアルバムの発表をかねて、出演。
俺が、唯一、現役時代の風を見た映像だ。

11曲目
「ささやか」なこの人生」
で、ステージを去る。
これは風時代のシングル。

アンコール。
1曲目
押尾のBusy 2」を伊勢とコラボ。

2曲目
「海風」
これは、同名タイトルの4thアルバムの
伊勢正三の代表作のひとつ。

押尾&伊勢いつものパターンで、
途中、押尾が、
エレキ、
ベース、
パーカッション、
をギター一本で表現するのだが、
さらに今回は、
ゲームのスーパーマリオ
BGMも演奏。

最後は、伊勢正三
「お前だけが」
風ファーストアルバムの最後の曲。

3時間におよぶ、長帳場のライブとなった。

多くのヒット曲を持っていながらも、
どこか少し、祭り騒ぎの似合わないところもあるのだが、
メローな作品が軸で、
時に、ギタージャラジャラとかき鳴らすサウンドあり、
そんな伊勢ワールドが、
日本人らしいシャイではあるが、和の心を尊ぶ精神を
うまく捉えているのではなかろうか。

若干曇ってはいたが、いい陽気だった。
夕飯は、もうどこもやってないんで、
またしても

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浅草 
だよ。

今宵は、またしても若女将のサービスで、
玉子入りだ。
半熟よりも少し硬いぐらいの、
いい塩梅の玉子。

今年は、「あからんくん
という伊勢本人のプロデュースの童謡のCDが製作されたとのことだ。
自らの楽曲もあるようで、精力的な活動をしていたようだ。

時折、MCで滑舌の悪い部分があり、
聞き取りにくそうに、押尾も気にするシーンが見られた。

19歳でデビューし、御年64歳。

俺も50過ぎて、60歳の自分なんて想像できないな。

無意識のうちに、何らかの負担を、背負っている。
税金が給与から引かれていたり、
介護保険料が上がっていたりと。

先日の鈴木康博にしてもそうだったが、
伊勢もまた、「毎日、生きているだけで大変だ」
と、めずらしく切実な面いを見せた。

4畳半フォークという貧しくても、都会の片隅で、
小さな幸せと寂し気な思いを描く、ある意味では、
それは若者が大人になって、
めぐり合い、自立していくファンタジーだったんだ。

35年後、科学の進化、コンピュータ時代、
世界各地では、戦争は今尚、絶えず、
自然災害の脅威には、何の手立てもない、
悪い世の中になってしまったんだね。