サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

花のお江戸で、御歌囃子(おかばやし)

寒い冬も、今日はそんな事はいってられねえ。
 
去年はトイレの神様が一躍火を噴いたが、
 
俺にとっては、
フォークの神様が、いるんだよ!
 
 
宇崎竜童がプロデュースした、3日間連続のイベント。
初日は、水谷豊、2日目は長谷川きよし、そして、ついに、今日は、岡林信康が登場!
 
ヒット曲と言えば、「山谷ブルース」というところだが、
なんと、あの美空ひばりさんとも、交友関係のあった人で、去年は、
35年前に、ひばりが、岡林に送った詞に、曲をつけて、「レクイエム」というシングルを発売し、話題になった。
歌謡界の女王「美空ひばりフォークの神様「岡林信康の作品だからね。
 
花のお江戸日本橋」の三井ホールというできたばかりのコンサートホールでのこけら落としというべき、ライブ。
 
JR神田駅から、道を間違えて、違うほうへ行ってしまい、到着はギリギリだった。
でもね、俺には、やはり神様がついてるんだね
 
とりあえず、トイレにいってから、チケットのチェックへ、慌てふためいて、通路を小走りに進む俺を、
ピンクのコートに包まれた女性が、微笑んでいた。
 
 
そう、このイベントのプロデューサー宇崎竜童の奥さんと、なんと、
ニアミス!
 
ポケットから、チケット取り出して、小走りする俺を、横目で、ちらりと見て、「そんなに急いじゃって」とでも、いいたげな感じで、うっすら笑みを浮かべ、すれ違ったぜ。
 
黒い瞳のまわりに、のラメをまぶしたメイクがとても、奇麗でした。
 
さて、コンサートは、2部構成。
500円入口で、ドリンクチケットを買わされた。
前に、伊勢正三赤坂BlitzでもそうだったBarスタイルというか、そんな感じなんで、入口でワンドリンク代を取られる。
 
16:00開演
岡林信康登場!
太鼓3人、尺八1人、三味線1人、エレキギター1人のバックを従えての、
お囃子(はやし)スタイル。
 
これは、30年前に、岡林が、フォークから、少し、別の方向へ向かい、
ようやく、15年前に、固まってきた、音楽のスタイルだそうだ。
 
バックのメンツも半端じゃなく、メンバー紹介を聞くと、尺八のあんちゃんは、名人の2代目だったり、太鼓の女性も、親が和太鼓の名人だったり、最近加入した、エレキギターのひとは、ベンチャーズも絶賛するギターリスト。
 
第一部は、そんな和の岡林ならぬ、御歌囃子!(これは、本人の説明で、この当て字です
「俺は、天才だろ」とか、本当、楽しい、トークもあり、飽きませんでした。
 
そして、印象に残ったのが、
「こうして30年かけて、構想をねった 和の世界が、固まったからこそ、今、洋楽っぽいスタイルのときは、楽にできるようになった」
と。
「1つのことを真面目にやりぬくと、ほかのことが、楽に思える、俺っていいこと言うだろ」
と。
そんなトークも岡林節だね。
でも、我々サラリーマンもそうで、1つの仕事一所懸命やると、ほかのことも、コツさえ掴めば、できそうな気がしてくる、そういうのと同じなのかもね。
 
15分の休憩
 
第2部 岡林と、長きにわたりサポートしてきた、ギターの平野融が登場。
 
1曲目「山谷ブルース」
2曲目「チューリップのアップリケ
と代表曲を惜しみなく演奏!
 
3曲目!サダチル、お待ちかねのラブソングの名曲「君に捧げるラブソング
1979年の作品、フォークもブームを去ろうとしていたころだ。伊勢正三の「風」もこの年、解散している。
 
ライブのMCでは、この頃、美空ひばりと、岡林は、3年ぐらい、交流の途絶えたときだったそうだ。
ところが、この「君に捧げるラブソング」を、ミュージックフェアで、披露したとき、
3年ぶりに、美空ひばりから、電話がきて、
「今日、テレビで見た曲、感銘した。私に向けて作った曲でしょ?」と、いうぐらい、
ひばり、絶賛の曲だったそうだ。
この頃、ひばりさんは、お母さんがご病気で、倒れ、大変な時期だったと、岡林は、語っていた。
 
そして、次にうたった4曲目が「レクイエム」
ひばりが、この頃、すなわち、岡林の「君に捧げるラブソング」を書いた頃、、
自分で書いた詩を、岡林に渡して、曲をつけてと遺したのであった。
それが、ひばり他界後、「レクイエム」という曲となって、世の中に、姿を現した。
 
コンサートはその後、プロデューサの宇崎竜童が出てきて、
岡林と3曲演奏した。
宇崎は、ナント!岡林よりも1歳年上
 
岡林もふざけて、
「宇崎さんの気に食わないのが、俺より1歳年上のくせに、髪の毛が多いのが」と。
この2人も長い付き合いで、宇崎のほうがデビューは遅いのだが、
岡林が、フォークギター1本の弾き語りスタイルから、ボブ・ディランと同じように、フォーク一辺倒から、
エレキギターを使い、バンドに転じたきっかけとなった「金色のライオン」というアルバムをたいそう、宇崎が、気に入ったというコメントが、音楽雑誌に当時、書かれていたのがきっかけで、交流が始まったそうだ。
 
宇崎が、ステージを去り、最後は、岡林のまたも、和太鼓スタイルで、エンディングを迎えた。
 
「人生は、祭りだ!らっせーら」
 
本当、今、日本には、もともといた神々が去っていったのかもしれない。
 
今日は、岡林の囃子で、怨霊を、祓った感じだ。
 
岡林自身、家は、カトリック教会で、本々、フォークなんて、悪魔の音楽と思っていたような人だった。
 
コンサート・ホールに鳴り響く、和太鼓、小さな鐘の音、三味線が、フォークコンサートの世界にもかかわらず、人々を、洗礼していく、不思議な世界を醸(かも)し出していた。
 
「らっせーら、らっせーら」
 
ステージが、終わり、閉会のあいさつに、宇崎登場!
 
「しぶいおとなのコンサートいかがでしたか?ガキんちょのコンサートは、アキバに託し、今日はこのへんで」と。
 
んー、宇崎自身、子供いないせいか、ちょっと嫌味でしたね。中高生のお子さんお持ちの人には。
だって、そこが、彼らのハイパーな心を癒すメッカでもあるから。子供の目線も持たないとね、いくら、音楽でそこそこ成功し、奇麗な奥さんがいて、岡林より、髪がふさふさでもね
岡林はお孫さんできたそうです。
 
ちなみに、ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンドのギターの新井って、俺と同じ、下谷中学なんだ!
 
で、せっかくですから、岡林のCD買いました。
2枚買ったはずが、なんともう1枚入っているじゃないか!
 
 
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去年の東京公演でのライブのボーナストラックが2曲、チョイスされ、
店員は、黙って、入れてくれた
 
 
うれしい、サービスだね!
説明もせず、黙って、こっそり
 
 
 
    久々に、神様の洗礼受けて、帰りに、神田の駅で、
      登亭のウナギ、買ってかえりやした!
 
 
らっせー、らっせー、らっせーら
 
人生は祭りだ!
 
元気だせ、日本人!