サダチルシア~sadachilucia’s blog

サダチルシア=サダチル(さだまさし+ミスチル)+パコデルシア

I Saw Blues

台風情報、もっと正確にやれよ!
昨日は、ずいぶん、大雨になるとかいうから、
タクシー乗り込んだら、止んできて、チャリで十分だったぜ。
 
1430円、損した!
 
魁皇、引退か。
でも、千代の富士の勝利数上回る、力士として、角界で、最も勝った男だ。
 
それと、悲しいね。原田芳雄さん、亡くなられて、残念。ご冥福をお祈りします。
松田優作も憧れた、俳優座出身の、シブイ俳優だった。
 
俺が、高校生の頃には、ブルースで、音楽活動もした人。
宇崎竜童が、ほとんど手がけた曲ばかりだった。
 
ライブも良かった。曲の合間に煙草ふかし、
ギター弾きながら、ブルースを唄う。
飾らず、雰囲気を重視した、原田芳雄の世界だ。
優作も、その原田に感化されて、ブルースを唄ったが、ほとんど売れなかった。
挙句は、ステージで、少林寺拳法の型をやる有様で、ファンは離れていくばかりだったな。
 
原田のステージで、優作が客席から呼ばれて、即興で、
ヨコハマ・ホンキー・トンク・ブルースをジョイントしたときも、
優作は、歌の入るところ、間違えるはで、
かなり舞い上がっていたのかもね。
 
でも、ハードボイルドの優作が原田の前では、赤子のようなのが、
奴のいいところでもあったね。
 
俺も、そんな原田のブルースが好きで、実は、高校時代、
アルバム買ったんで、お宝、お見せしましょう!
 
 
    最初に、買ったのがコレ      
 
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  大木トオルという、日本で、Mr.Bluesとまで言われたブルースのシンガー、彼の作品も含まれている。
  
   最後の曲「I Saw Blues」が好きだ。
       作詞:阿木耀子 作曲:宇崎竜童
 
    黒塗りベンツの洪水で 道幅狭まる銀座イレブン
    花を売ってる おばはんと 居眠りしてる運転手
    餅を焼いてるオッサンと 疲れた顔のドアボーイ
    金が飛び交うこの町で 光と影の役をする
    野良犬が身を擦り寄せて I Saw Blues    
 
     この頃、高校3年生だった。友達の家にお泊りに、といっても、
     そいつ、医者の息子で、六本木に別宅のマンション持ってて、
     バルコニー出ると、東京タワーが見上げるほど近くに見えた
     ディスコに繰り出し、ぶらついてた頃思い出すぜ!
      そんで、銀座とか行くと、いそべ餅、街頭で売ってたんだな。
 
 
  次に、買ったのが、コレ
     
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     オリジナル曲は、全部、阿木耀子作詞、宇崎竜童作曲の、ブルースの山口百恵版?なんちゃって。
 
       どこか、孤独な匂いのする男、原田芳雄
       バラエティーに出ても、照れくさそうで、
       共演者からも、無口な人とかって印象を語られていた。
        でも、実生活では、普通に、お子さんもいたんですね。
       
       まあ、とりあえず、俳優、そして、ブルースの原田芳雄のくれた、
       一番、俺に、印象に残ったのが、このアルバムのこの曲!
        
         「ドンキホーテ世界一周」 作詞:阿木耀子 作曲:宇崎竜童
 
     日本でうまくやれない奴も Los Angelsでなら
     日本でうまくやれない奴も Los Angelsでなら
     湿った空気 耐えきれなくて風を追いかける
 
     Los Angelsでうまくやれない奴も N.Y.でなら
     Los Angelsでうまくやれない奴も N.Y.でなら
     間延びした日の光 まぶしさに飽きて 夢を追いかける
 
     N.Y.でうまく やれない奴も Mexicoあたりなら
     N.Y.でうまく やれない奴も Mexicoあたりなら
     金がなくちゃ ゴミみたいなもんさ 何もできゃしない
 
     Mexicoでうまく やれない奴も Jamaicaまで行けば
     Mexicoでうまく やれない奴も Jamaicaまで行けば
          一攫千金 宝探し ただのガラス玉
 
     Jamaicaでうまく やれない奴も Bangkokあたりなら
     Jamaicaでうまく やれない奴も Bangkokあたりなら
     熱い割には寒い暮らし 向き不向きだぜ
 
     Bangkokでうまくやれない奴も Toyko に戻って来れば
     Bangkokでうまくやれない奴も Toyko に戻って来れば
     ドンキホーテ世界一周 明日はまた旅に出る
 
     
       なんか、いいね。
      何をやってもダメな奴が、あちこちくら替えを、繰り返し、
      気がつけば、世界一周の偉業を成し遂げていた。
 
      そんな物語。阿木耀子の詩もさえている。
 
一度きりの人生なのに、やれることなんて、数少ない。
多感な高校時代に、このアルバムを通して、いろんなこと、想像して、
将来、自分は何になるんだろう、なんて、思い悩む若き日に、
この、ドンキホーテのような生き様を知れば、
なんだか、ちっぽけな自分に気がついた。
でも、現実は、そうじゃないからって、我に返ったものの、
未だ、人生なんて、手ごたえなんかありゃしない。